
厚生労働省が発表した「毎月勤労統計調査 平成28年分結果確報」によれば、 平均月間総実労働時間は、前年比0.6%減の143.7時間だった。また総実労働時間のうち所定内労働時間は0.5%減の132.9時間、所定外労働時間は1.5%減の10.8時間。年間の総実労働時間は1724時間(規模30人以上では1783時間)となった。
そんな中、独自のアルゴリズムに基づき、一人ひとりに最適な資産運用サービスを低コストで提供するお金のデザインは、日本は今どれくらい忙しいのか、「忙しい日本人の働き方・生活調査」を実施。その結果を公開した。
まず生活で重視することについて聞いたところ、「家族と過ごす時間(60.5%)」「生きがい(46.5%)」と回答する人が多数を占めた。その一方で、平日に家族と過ごす平均時間は2時間22分という結果となり、1時間未満の人が2割を超えている(23.4%)実態が判明した。
働き方改革で自分や家族との時間は増えたかどうかを聞いたところ、自分の時間の増減について「変わらない」と回答した人は56.7%、家族との時間についても52.3%が「変わらない」と回答した。
働き方改革に関する質問では、自分の時間・家族との時間が増えたかどうかについて「変わらない・減った」と回答した人がそれぞれ60.2%、61.7%と、6割の人がその効果を感じていないことがわかった。また、就業時間内に終わらない仕事を外に持ち出したことがある人が半数を超えるなど(51.0%)、働く人々の忙しさを顕在化する結果となっている。
終身雇用制度の崩壊や人口の減少、そしてテクノロジーの進化によって働く環境も変化した社会。仕事の量は変わらないのに働ける人や環境が変わってきているのが現状だ。残業規制が進む中、単に労働時間に対するアナログな方法では解決できない問題も、「仕事を持ち出す経験がある」という回答が多いことからも、今回の調査で判明。特に生活の中で多くの時間を使う家事や、重要視しているがなかなか手が回らない作業をAIに任せるなど、AI技術を用いたサービスがその問題を解決できることもある。