
内閣府が発表した「教育・生涯学習に関する世論調査」(2015年実施)の結果によれば、未来を担う子供や若者に海外留学をさせた方がよいと思うか聞いたところ,「させた方がよいと思う」とする者の割合が84.2%に達した。また、そのためには「奨学金などの経済的な支援」の必要性を挙げた人が72.5%で最も多かった。
ソニー銀行は昨年、留学を検討する親世代、並びに留学経験のある子どもを持つ親世代を対象に、留学時のお金に関する調査を実施。この調査を基に、ファイナンシャルプランナーで自身も子どもを留学に送り出した経験を持つ工藤清美さんに、留学時のお金の管理についてアドバイスをいただいた。
■留学先は英語圏が人気。留学期間は長期検討者が多い中、経験者は短期が多い傾向
親が子どもに行かせたい留学先の調査では、第1位アメリカ、第2位カナダ、第3位オーストラリアと、北米・豪州の人気が高く、続いてイギリス、7位にフランスと、ヨーロッパ主要国を希望する親が多いことがわかった。アジアでは、シンガポールが9位にランクインした。
子どもの留学を検討している親は、6か月~2年未満と回答する人が多い。長期で多くの知識や経験を取得して欲しいと希望する人が多い一方、実際に留学させた親の回答では、1か月未満が最多と、短期留学が多いことがわかった。