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2017.11.09

巨大企業を牽引するインド出身CEOが示したクリエイティブの力

 世界最大の民主主義国はどの国か、ご存知だろうか。人口13億人以上を擁し、世界全体の18%を占めるインドだ。2016年のGDP成長率は7%以上で、今後3年も同様な成長率が見込まれている大国だ。また、29 の州と7つの連邦直轄領からなり、ヒンディー語と英語のほかに22の指定言語があり、方言は2000ほどあると言われている。宗教も多様で、各地方の独自の文化が残っており、ダイバーシティに富んだ国だ。一方で、貧困や環境問題などで数多くの大きな社会課題もかかえ、そこに住む人々にとっては混沌が前提になっている。

 注目は、世界規模で躍進する米国発のテクノロジー企業、マイクロソフト、グーグル、そしてアドビ(アドビシステムズ)社のCEOは皆インドで生まれ育ち、インドの大学で理工系を学んだ。それぞれの企業は彼らがCEOになってから、一企業の成長だけではなく世界に対する影響力も増している。それはなぜなのか?

 大きな理由は、インドという長い歴史の蓄積がある一方で急激に変化する現代にある混沌の中で身についた、環境に応じる柔軟性と問題処理能力、そして皆のために役立とうとする社会貢献への意欲であると思う。3社のCEOたちはインドの大学卒業後は米国で学び、最先端のテクノロジー企業で働き、ルールの整備された米国社会で実力を発揮している。彼らはみな、ジョブホッパー(転職を繰り返す人々)ではない。マイクロソフトのサティア・ナデラCEOは今年で25年、グーグルのサンダー・ピチャイCEOは13年、アドビのシャンタヌ・ナラヤンCEOは19年間続けて現在の会社で働いている。そして長期スパンで物事をとらえるインド人の特性、そして大企業を経営するビジョンと人々を率いる人間力も持ち合わせているのだろう。

 筆者は過去10年間で20回以上インドを訪れて、現地のビジネスパーソンや友人とふれあい、また様々な現地調査の仕事や文化体験をしてきた。いつかはこの3大インド出身CEOの話を直接聞いてみたいと思ってきたが、ようやくその機会に恵まれた。クリエイターのための世界最大の祭典、アドビが主催する「Adobe MAX」(2017年10月ラスベガスにて開催)に招待され、アドビのナラヤンCEOの基調講演を聞いた。先の見えない未来を生き抜くための、テクノロジーを活用した何かのヒントが得られるのではないかと思い期待して参加した。


基調講演で語る、アドビCEOのシャンタヌ・ナラヤン氏

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