
毎年上司にお歳暮を贈っているが、本当に喜んでくれているだろうか―。このような心配があるのなら、ぜひ自分から上司の好みを知りにいこう。マナー講師にお歳暮の品の贈り分け方や、上司の好みを知るための方法を教えてもらった。
■お歳暮の定番の品はどんな相手に贈るべきか
お歳暮の品といえば、ハムやソーセージ・ビール・菓子類が定番だ。相手に応じてどのような物品を贈り分ければいいのだろうか。マナー講師の松原奈緒美さんに聞いてみた。
●ハム・ソーセージ
「ボリュームがあるので、家族の人数が比較的多めの相手がおすすめです。また、この時期は、クリスマスやお正月準備としても最適。高いハムやソーセージは、なかなか自身では購入しないので喜ばれます」
●ビール・酒
「お酒好きな方限定です。飲まない、あまり好きでない方には避けましょう。また、お身体が悪く、お酒を控えなければならない方にもNG。お酒好きな場合、こだわりがあることもあるので、好む種類や銘柄などを選ぶと良いでしょう」
●菓子類
「ギフト用の高級なお菓子は、幅広い世代に受け入れられやすいので無難です。会社関係にも贈りやすいもの。ただ、“わざわざ”選んだ感は薄くなる場合もあります。避けるためには、ご家族構成やお好みに合わせて内容や数量などを考えて選ぶと良いでしょう。
例:小さいお子様がいる→プリン、ゼリー 高齢者→和スイーツ 会社→個包装の焼き菓子
賞味期限などにも注意。また、糖尿病など甘いものを避けなければならない病気や、肥満を気にされている方には避けてください」
●コーヒー・ソフトドリンクのギフトセット
「コーヒーは、コーヒー好きな方へ。ただし、贈られることも多いものなので、量よりも『質』で普段自分では買わないようなものを選ぶと良いでしょう。
ソフトドリンクは、お子様も召し上がれるので幅広く受け入れられやすいものです。また、会社へのギフトでも、缶で小分けにしやすいものは喜ばれます」
●産直野菜・果物(生)
「高級野菜や果物はうれしいものですが、消費期限が短いので、お届け時に必ず相手がいて、早めに消費できる環境が条件。『持参して挨拶』がおすすめです。会社に贈るのは保管に困る、食べる際に手間がかかるためマナー違反です」
●カタログギフト
「好きなものを選べますが、“手抜き感がある”と受け取られる場合も。注文する手間をかけるので、一般的に上司には不向きです」