人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース
2017.11.05

退職後の健康管理のために覚えておきたい公的医療保険の話

■中高年のための健康辞典(1)

 働く中高年にとって退職後の人生は大きな関心事のひとつだろう。長い間頑張って働いてきたのだから、第二の人生は優雅に余裕をもって暮らしたい。退職金に年金、これまでの蓄えを天秤にかけながら一喜一憂している方も多いはず。

 しかし、企業の定年はかつての55歳から60歳、そして65歳へと段階的に引き上げられている真っ最中。退職した時にお金は何とかなっても、どこまで健康でいられるかが大きな問題だ。

■寿命と健康寿命

 厚生労働省の調査によると、2016年の日本人平均寿命は男性80.98歳、女性87.14歳と過去最高を更新した。一方、日常生活に制限のない健康寿命は男性71.19歳、女性74.21歳とのデータ(2013年)もある。

 ということは、男性なら約9年、女性は約13年の不健康な期間が人生の最後にあり、65歳で退職する男性の健康寿命は残り6年余りとの計算になってしまう。しかも、平均寿命と健康寿命は今後も延伸し、両者の差が拡大=不健康な期間も伸びると予想される。

 そこで国は平均寿命と健康寿命の格差を埋めべく、疾病予防と健康増進、介護予防などの政策を打ち出し、公的医療保険者は加入者(被保険者)に対しさまざまな呼びかけを行っている。中でも生活習慣病対策は重要で、定期的な健診(特定健診・特定保健指導=いわゆるメタボ健診)による健康管理を強く推し進めている。

■健康寿命を阻害する要因は生活習慣病

 生活習慣病とは「生活習慣の積み重ね」による病気のことだ。食習慣、運動習慣、休養、喫煙、飲酒などがその発症や進行に影響を与え、高血圧や高脂血症、高血糖などの病気を引き起こす。中高年なら何かひとつくらいは「気を付けましょう」と注意されたり、生活習慣を見直すためのサポート「保健指導」を受けろるよう言われたことがあるはずだ。

 ところが、生活習慣病はある程度悪化しない限り、自覚症状が出てこない。いつもと同じように生活できるため、忙しさにかまけて積極的に改善の努力をする人は少ない。

「別に自覚症状もないし、体調は万全なので大丈夫!」と思い、仕事を優先してしまう。結果、徐々に病気が進行し重症化してしまう。実はこれがもっとも恐い。

 初期の段階なら自らの節制や注意で病気の悪化を防ぐことができるのに、症状が出る頃には投薬や日常生活の大幅な制限をしなければならないからだ。さらに疎かにしていると、寝たきりや突然死の可能性も高くなる。

 だからこそ定期的に健診を受け、適切な指導に沿い改善していくことがもっとも有効な手段といわれているのだ。また、健診は、基本的に40歳以上の公的医療保険加入者なら誰でもほぼ無料で受けることができる。普通に考えれば大変お得な制度なのだ。

 しかし、その受診(実施)率などは各保険者にかなり差があり、国が設定した目標値を大きく下回っているケースも多々見られる。その理由は何なのか? 紐解くには日本の公的医療保険制度について知っておく必要があるので、まずは概略を説明しておこう。

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2019年2月16日(土) 発売

DIME最新号の特集は<超保存版>「絶対得するスマホ決済」「知られざるミリオンヒット商品47」「ビジネスリュック新作大図鑑67」

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 10401024号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。