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高齢者のほうがハッピーだった!?〝サクセスフル・エイジング〟研究最前線

2017.11.04

 幸福な老いにうまく成功することは「サクセスフル・エイジング」と呼ばれ、超高齢化が進む今日の社会において注目を集めている。どうすれば老いに“成功”できるのか? 60万人の遺伝子情報を調査・分析した研究で、老いに成功できる人物の特徴が浮かび上がってる。

■ビッグデータ分析で判明した“サクセスフル・エイジャーズ”の特徴

 幸福に老いることに成功した人々、サクセスフル・エイジャーズにはどんな特徴があるのか。60万人以上の遺伝子情報というビッグデータを分析して判明したサクセスフル・エイジャーズの特徴が公表されて話題だ。

 英・エディンバラ大学の研究チームは北米、ヨーロッパ、オーストラリアの人々を対象にした25の集団調査のデータと、60万人以上の遺伝子情報を分析して明らかになったサクセスフル・エイジャーズの特徴をまとめた研究を先日、学術ジャーナル「Nature Communications」で発表した。その概要は下記の通りだ。

1. 高い知性
 ビッグデータを分析したところ、高校卒業時からその上の高等教育を1年受けるたびに11ヵ月寿命が伸びていることが判明している。大学で4年間教育を受けた者は高卒者よりも寿命が3年7ヵ月長いことになる。

 もちろん単純に学歴がそのまま知性に結びつくわけではないが、多く教育を受けた者が健康的なライフスタイルを選ぶ傾向があり、危険で不健康なアクティビティを避ける可能性が高いことが指摘されている。

2. ノンスモーカーである
 幸福に老いることに成功した者の多くが非喫煙者であるか、あるいはどこかの時点で禁煙した人物である。タバコと肺がんの因果関係は完全には証明されてはいないが、ビッグデータを分析すればやはり強い関連があるということだ。そして禁煙に成功すれば寿命は徐々にノンスモーカーの平均に近づいていくという。


Psychology Today」より

3. オープンマインドである
 幸せな高齢者生活を送っている人物は、寛容で広い心を持ち、好奇心が旺盛であることが浮き彫りになっている。高齢になっても自分にとって新しい体験を追い求める人は、毎日同じような生活を送る人よりも寿命が長いということだ。

4. “善玉コレステロール”値が高い
 サクセスフル・エイジャーズは動脈硬化や心筋梗塞を予防する“善玉コレステロール”と呼ばれるHDLコレステロールの値が高いということだ。HDLコレステロールの値が高い人は遺伝子情報で特定できる。健康な高齢者にはこのHDLコレステロールの値が高いことが判明している。

 ではどうすればHDLコレステロールを増やせるのか。それには3つの方法があるということで、まずは体重の減量、運動、そして喫煙者においては禁煙である。さらに青魚、クルミ、亜麻仁といったオメガ脂肪酸が豊富な食事も、HDLコレステロールを上昇させることが判明している。

 逆に寿命を縮める要因として、生涯に及ぶ喫煙は平均7年の寿命短縮に繋がり、BMI値が平均から1増える毎に7ヵ月寿命が短くなるということだ。一方ですでに肥満の人は体重を2ポンド(約900グラム)減量することで、2ヵ月寿命が伸びるという。特に肥満は冠動脈心疾患と強い因果関係があり短命に繋がるということだ。

 サクセスフル・エイジャーズを目指すことは個人の幸福のみならず、医療費の削減にも繋がる個人と社会の“ウィン・ウィン”な関係を実現するものにもなる。もちろん最終的にはそれぞれの人生観の問題にはなるが、中年期に入ったならばサクセスフル・エイジャーズを少し意識してみても良いのだろう。

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