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2017.11.04

AIでお客を選ぶ店が登場!すべてお見通しの最新顔認識技術

 もっぱら大衆的な飲食店を利用しているとなかなか気づきにくいが、どんな店にもお客を選ぶ権利がある。店側がいわゆる“出入り禁止”を宣告するケースになるわけだが、そこには当然何かとトラブルの種や心理的なわだかまりが生じることにもなるだろう。そこで入口でAI(人工知能)に客を選ばせる店が登場して話題だ。

■“ヒップスター度”90%以上しか入れないバー

 さり気なくお洒落でアートや音楽に造詣の深い人物として、多くの憧れであり努力目標のモデルのひとつになっているのが“ヒップスター”と呼ばれる人々だ。

 英・マンチェスターのサルフォードに先日、お洒落なバーがオープンしたのだが、店主のマックス・ダヴィ氏(28歳)は、この店は“ヒップスター御用達”の店であると宣言。基本的にヒップスターの人々でないと利用できないことを予め公表している。しかし世の“セレブ”や“アイドル”などど同じく、“ヒップスター”もまた周囲が決める“他称”である。ヒップスターを自認することこそ、ヒップスターらしくない行為であるからだ。

 ではこのバーが気になる人はどうやって店に入ったらよいのだろうか。そこで登場してくるのがAI(人工知能)である。店に入ってみたいと思った人は、店の入口でAIによる“ヒップスター審査”を受けることになるのだ。

 つまりは全身の写真を撮影されて外見の審査を受けることになるのだが、AIのデータベースには2万人以上のヒップスターの写真が登録されておりそれらと比較検証される。この審査で“ヒップスター度”が90%以上と判定された者だけが入店を許され、店内で無料のビールに舌鼓を打ちながら、他のヒップスターの面々との会話を楽しむことができるのだ。

 この“審査”はなかなか厳しく、今のところ入店を許されたのは約3割で、7割が“入店お断り”になっているという。この店が“ヒップスター御用達”であることを知り、それなりの格好をして審査を受けてこの確率というのはかなりの“難関”ということになるだろう。


Manchester Evening News」より

 具体的にどのような容姿の人がAIの“お眼鏡”に適うのかと店主に質問したところ、まず第一は年配の紳士ということだ。女性でもメガネをかけていてスタイリッシュな服装をしていると許可される可能性が高いという。ポイントとしては、メガネ、ヒゲ、チェック柄のシャツに加えて、手に(スタバの)コーヒーカップを持っているのも高評価になっているという。

 最初はAIにヒップスター1000人、非ヒップスター1000人の画像を学習させることからはじめたということだが、その後のAIの学習によってきわめて審査が厳しくなっているという。皮肉なことに店主も今やメガネと付けヒゲで“変装”しないことには店に入れなくなっているというから逆に興味深い。

 そして実はこの“ヒップスター・バー”はアートプロジェクトとして企画されたもので、その目的は今日のテクノロジー、特にAIを批判的に見る目を養うことにあるという。つまり、ヒップスターの判別をAIに任せることで、ヒップスターの概念が形骸化・陳腐化し、ヒップスターがもはやクールでなくなっていく過程を人々に見せるものになるということだ。

 アートプロジェクト「humansbeingdigital」の展示としてオープンしたこの“ヒップスター・バー”は来年2月26日までの期間限定オープンとなっている。ロンドンに用事のある向きは、ヒップスターに扮して足を伸ばしてみては!?

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