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車窓がエンタメ空間に!ソニーがMR技術を搭載したAIコンセプトカー『SC-1』を開発

2017.11.02

ソニーはAI×ロボティクスの取り組みを加速しており、その一環として新たな移動体験の提供を目的とした New Concept Cart『SC-1』を試作開発した。『SC-1』は乗員の操作による運転に加え、クラウドを介して遠隔からの操作でも走行が可能なクルマになる。

『SC-1』の特徴は、人の視覚能力を超えるイメージセンサーを車両前後左右に搭載していることから、人が視認しながら運転する一般的な自動車と違い、360度全ての方向にフォーカスが合された映像で周囲の環境を把握。搭載したイメージセンサーの超高感度な特性と、内部に設置された高解像度ディスプレイにより、乗員は夜間でもヘッドライトなしに周囲を視認できるという。

また、イメージセンサーで周囲を捉えていることから窓が不要となり、代わりにその領域に高精細ディスプレイを配置することで、様々な映像を車両の周囲にいる人に対して映し出すことができる。さらにイメージセンサーで得られた映像をAI(人工知能)で解析することでインタラクティブに発信する情報を変化させることも可能だ。

この機能により、車両周囲にいる人の性別・年齢などの属性を判断して、最適な広告や情報を表示することなどもできる。

そして『SC-1』は自社開発の融合現実感(Mixed Reality)技術を搭載している。乗員がモニターで見る周囲の環境を捉えた映像に、様々なCGを重畳することで、従来の自動車やカートでは景色を見るだけであった車窓がエンタテインメント空間に変貌し、移動自体をより楽しめるようになる。

なお、『SC-1』にはイメージセンサーと共に、超音波センサーと二次元ライダー(LIDAR:レーザー画像検出と測距)を搭載している。ネットワーク接続されたクラウド側には走行情報が蓄積され、ディープラーニングで解析することで、最適な運行アシストに繋げるとともに、車両に搭載した複数のセンサーからの情報をエッジ・コンピューティングで判断し、安全な走行へサポートする。

ソニーでは、2017年9月より学校法人沖縄科学技術大学院大学学園(OIST)のキャンパスにおいて、『SC-1』の実証実験を開始している。この実証実験はOIST Integrated Open Systems Unit(北野ユニット※)との共同研究であり、各種走行試験に加え、太陽光など自然エネルギーの利用も含めた電力利用や、走行時の消費電力の低減及び最適化の考察などを行なう、と同社ではアナウンスしている。

『SC-1』の主な仕様は全長3140×全幅1310×全高1850mm。乗車定員は3名。走行速度は0~19km/h。車内に49インチ 4K液晶モニター×1台、車外に55インチ 4K液晶モニター×4台、イメージセンサーは35mmフルサイズ Exmor R CMOSセンサー×5台を搭載。

※OIST教授の北野宏明氏が推進する再生可能エネルギーによる自律分散マイクログリッド・システムやモビリティ・システムなどの統合を基盤としたサステイナブル・アーキテクチャのプロジェクト。

関連情報

https://www.sony.co.jp/

文/編集部

 

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