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現実的な女は悪者か?

2017.11.02

■連載/Londonトレンド通信

 トム・フォード監督第ニ作『ノクターナル・アニマルズ』が11月3日から公開される。フォード監督は、グッチで活躍したのち、現在では自身の名を冠したブランドを持つファッションデザイナーだ。

 そんな経歴を知らずとも監督第一作『シングルマン』を観れば、デザイナーとわかるかもしれない。それほどトム・フォードの美意識が強く出た映画だ。


トム・フォード監督『シングルマン』イギリス・プレミア

 だが、綺麗なだけの映画ではなかった。そこに乗せられた感情が、上滑りすることなく、心を揺さぶった証拠に、デビュー作にして数十の映画賞を受賞した。

 そして、第ニ作『ノクターナル・アニマルズ』はミステリー仕立てもあいまって、さらに強くひきつけ激しくかき乱す。中に、ゲス不倫の皆様への警句のような台詞がある。「愛を捨て去ってはいけない」。これがこの映画の胆だ。

 エリートビジネスマンの夫ウォーカー(アーミー・ハマー)がいて、自身もロサンゼルスにアートギャラリーを持つ裕福な暮らしながら、虚しい気持ちを抱えるスーザン(エイミー・アダムス)に、小説家である元夫エドワード(ジェイク・ジレンホール)から「スーザンに捧ぐ」と添えられた小説が届く。小説のタイトルは「ノクターナル・アニマルズ」(夜行性動物)。

 そこから2つの物語が進行していく。スーザンが引き込まれていく小説の物語と、現実のスーザンとエドワードの物語だ。

 現実の世界で愛を捨て去ったのはスーザンだった。エドワードからウォーカーに乗り換えるスーザンのシーンは、ロンドンのプレス試写で笑いがあがったところだ。ふと目をあげた先に、絵に描いたようなハンサムなエリート青年ウォーカーを見つけたスーザン、ロマンチックに言えば一目で恋に落ちた、下世話に言えば「あらっ、いい男!」という顔で非常にわかりやすい。

 このシーンのみならず、スーザンはかなり酷い。たまたま、そうなってしまったと言えなくもないが、エドワードを捨てるタイミングも手順も最悪の部類だ。

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