
■連載/石黒謙吾のLOVEビール
~語ってもウザくならない、スマートでコクのあるビールの話~『ホップの香りを打ち出した日本のメジャー系クラフトビール』
ビールが好き、もっと知りたい&楽しみたい。でも、マニア向けのものは結構、とは言っても当たり前の話は知ってる。そんな、粋でイケてるビールファンに贈る、なんでもありの読み物です。語ってもウザくならない、スマートでコクのあるビールの話をお楽しみください。
コンビニにおけるビールとの関わりは密接なだけに、買う際に、なんとなくいつもの感じでいいやとルーティンに流れてしまう人も多いだろう。僕も新たな銘柄が並んでいたら必ず1回は買ってみるものの、新商品が出回らない時期には、考え浅く毎度おなじみ路線で買ってしまう。
その傾向に対しては時折自覚が芽生えるから、そんな時は、まずいまずいと思いつつ、いつも入らない遠くのチェーンまで行ってみる。ほとんど毎日セブンには行くから、先日、少し離れたファミマまで足を伸ばした……って言ってもその差は5分なんだが、これをすごく遠く感じてしまうのが慣れのおそろしさだ。
そこで、見慣れない缶を見つけた。
ん? なかなか攻めた商品名だけど、コンビニだけどメジャーじゃなくてクラフトかな? やはり、いつも変化を求め、安住していてはいけないねと表示を見たら、4大メーカーではなかったが、「ジャパンプレミアムブリュー」となっていた。ああ、これはサッポロビールの子会社だと思い出す。
2年前に、「Craft Label 柑橘香るペールエール」で参入したブルワリー。情報はここに。
■<日本ビアジャーナリスト協会>サッポロビール新会社『ジャパンプレミアムブリュー株式会社』でクラフトビール事業スタート
■<サッポロビール>成長著しいクラフトビール市場に専門子会社を通じて参入
ここは特に「香り」に焦点を当てているのがわかる。100%出資子会社とはいえ、マスに合わるバッティングをせず、自分らしい打撃フォームを追求する筋の通った姿勢に、しっかりしたクラフト魂を感じ、僕は勝手に「メジャー系クラフト」と命名しカテゴライズ。
ちなみに、この2本とは別の話になるが、新たなビール造りに向けてのクラウドファンディングも仕掛けられていた。パトロン348人で、600万弱集まって終了している。