
ソニー銀行が以前、全国の20~69歳の男女1000人の海外旅行経験者を対象に、海外旅行時の外貨についての意識調査をインターネット上で実施したところ、海外旅行で外貨を余らせた経験のある人は86.5%と大多数にのぼり、その3分の2は余った外貨の使いみちに困り自宅で保管したり、なかには捨ててしまったりと、旅行後は外貨がお金として活用されていない実態が明らかとなった。一方で、外貨両替の手数料に対してストレスを感じていることや、海外旅行での支出額については3人に1人が予算をオーバーしていることも判明した。
この意識調査からは、使い慣れない外貨での支払いによって金銭感覚が鈍り、支出管理が難しくなっていることがうかがえる。その結果、余った外貨を使い道がないまま放置したり、捨ててしまったりするなど、お金としての価値を見失う“外貨ロス”の状態に陥りやすいことが分かった。
◆海外旅行での外貨余りは8割以上!余った外貨は日の目を見ず「自宅で保管」なかには「捨てた」人も
海外旅行時に外貨を余らせてしまった経験のある人は86.5%にのぼり、8割以上が外貨を上手に使い切れてないことがわかる。そのうち、「そのまま持ち帰って保管している」が全体の63.1%を占め、日本円に換算すると平均1万8,352円にもなる。これに次ぐのが、「日本円に戻した」ケースで15.3%、平均額は1万7,705円となった。
また、ほぼ同程度の割合で「空港で買い物をした」が15.1%を占め、無理にお金を使いきったケースも。一方で、少数ながらも「捨てた」と回答した人も0.8%おり、その金額は平均で2,475円、最高では1万円相当にのぼった。
この調査結果から、外貨を日本に持ち帰ってタンスの肥やしにしたり、捨ててしまったり、海外旅行後の外貨が必ずしもお金として活用されていない実態がわかる。