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2017.10.25

「直感」と「分析的思考」による判断、正答率が高いのは?

即断即決か熟慮断行か?意思決定にまつわる最新トピックス

 仕事で同じミスを繰り返したり、どういうわけか同じ場所で何度も忘れ物をすると訴える人は少なくない。同じ過ちは繰り返すまいと反省しても、どうしてまた同じ失敗をしてしまうのか、そのメカニズムに迫る研究が発表されている。

■失敗はあまり反省しないほうが良い?

 ニューヨーク大学の研究チームが今年1月に発表した研究では、同じミスを繰り返してしまう認知のメカニズムを説明している。なんとミスをして“深く反省”しても、往々にして再び同じ過ちを犯すというから驚きだ。

 普通に考えて、ミスを犯した後にじっくり反省し、どこがいけなかったのかについての“失敗の研究”をすることで、再び同じ過ちを犯す“再犯率”がグッと下がると期待するのは尤もなことだろう。しかしこの“深い反省”は次に失敗をしないための有効な手段ではないという。いったいどういうことなのか。

 これまでも人間の脳は、ミスを犯した後に判断のスピードが遅くなることは知られていたのだが、それが脳神経学的にどのような意味を持っているのかは分かっていなかった。しかし今回の研究で、ミスを犯した後の脳は、より多くの判断材料を集めようとするために、判断のスピードが遅くなることが指摘されることになったのだ。

 時間をかけてじっくり考えた末の判断は妥当なものである期待が高くなるのだが、判断材料を多く集めたぶんだけ、それぞれの情報のクオリティが相対的に低くなり、誤った判断に導かれやすくなるという。つまりせっかく“深く反省”したのに、あまり考える必要のないことまでいろいろ詮索するようになることで、その効果が相殺されてしまうのだ。そうだとすれば、犯してしまったミスをあまりくよくよと思い悩むのは時間のムダということにもなりかねない。

即断即決か熟慮断行か?意思決定にまつわる最新トピックス
New York University」より

 人間の実験参加者とサルを対象にして実験が行なわれ、PCディスプレイ上でさまざまな動きを見せる“点”が最終的にどこへ向かうのかを続けざまに判断してもらうテストを行なった。一定の方向に一定の速度で動く点の行き先は予想しやすいが、変則的な動きを見せる点は当然ながら予測は難しくなる。

 人もサルも、予測を間違えた後の課題では、判断に要する時間が延びた。つまり、判断を下すまでにいろいろな判断材料を集めて検討するようになるのだ。しかしながら、時間をかけた判断でも、即断した場合でも、正答率はほとんど変らなかった。ということは、時間をかけた判断というのは、結果的には余計なことをたくさん考えているということにもなる。極論すれば、ミスを犯した後はあまり反省しなくてもよいということだ。

 まさに“下手な考え休むに似たり”ということわざの正しさを証明するものにもなりそうな研究結果である。語学のリスニング試験などで分からない問題が出てくると、メンタル面のダメージが後を引いてその次の問題に無心で取り組めなくなる経験をしたことはないだろうか。そういったこともこの認知のメカニズムで説明できるのかもしれない。

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