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2017.10.24

運命の出会いが生んだ奇跡の味「金沢カレー」の華麗なる歴史

どろりとしたルーに、熱々のカツがのる〝金沢カレー〟。その豪快な見た目、コクと深みのある味は、5人の若者たちの出会いから始まった。

◎それは5人の運命の出会いから始まった

「この味や見た目が金沢特有のものと気づいていた人は、あまりいなかったんじゃないですかね。2000年代中頃に“金沢カレー”という言葉が登場して改めて『特別だったんだ!』と気づかされました」

 そう笑うのは、「チャンピオンカレー」の南 恵太氏。

「今では全国に金沢カレーを謳う店が多くありますが、その源流は5つの店(次ページ参照)。これらの創業者たちが若い頃、『ニューカナザワ』というレストランで兄弟弟子の関係にあり、後にそのレシピを共有してカレー店を立ち上げたからです」

 そのレシピを作ったのが、チャンピオンカレーの創業者・田中吉和氏だ。〝日本洋食の草分け〟と呼ばれる名店で修業した彼は、「ニューカナザワ」で、洋食部門の初代チーフに就任。そこで“どろり濃厚ルー”と呼ばれる金沢カレーの原点が提供される。

運命の出会いが生んだ奇跡の味〝金沢カレー〟華麗なるカレー史

《金沢カレーの特徴》
当初、洋食店を営んでいた現・チャンピオンカレーの創業者が、人気のトンカツ定食とカレーを同じ皿に盛りつけたのが始まり。ボリューム感と客の回転率を考慮した結果、このカタチになった。

[ルー]粘度の高いルーが、ご飯全体を覆う。
[ステンレス皿]積み重ねられ、割れにくいという理由から採用。
[カツ]提供される際、あらかじめソースがかけられている。
[キャベツ]カツの横に千切りがこんもり。消化を助ける。
[カトラリー]フォーク、もしくは先割れスプーンを使用。

「祖父らが育てた味を追求します!」

チャンピオンカレー 常務取締役 南 恵太氏

チャンピオンカレー 常務取締役
南 恵太

《“金沢カレー“知られざる激辛の系譜》

[1955年]●鉄道弘済会の「ニューカナザワ」で田中吉和、宮島幸雄、今度 忠、野村幸男、高田義教らが出会う。

[1961年]●現「チャンピオンカレー」創業者 田中吉和が「洋食タナカ」を開店

[1964年]●野村幸男が「インデアンカレー」を開店。今度 忠にサポートを要請

[1965年]●洋食タナカが「カレーライスのタナカ」となる

[1966年]●宮島幸雄が「キッチンユキ」を創業。今度と高田がサポート

[1970年]●今度 忠が「カレーの市民 アルバ」を創業

[1971年]●7月、田中吉和が元銀行員と「ターバンカレー」を創業

[1973年]●12月、田中吉和が「ターバンカレー」の取締役を辞任

[1974年]●3月、田中吉和 金沢工業大学近くに「タナカのターバン」を開店

[1985年]●「インデアンカレー」が直営、フランチャイズを併せ48店舗に成長

[1993年]●「インデアンカレー」直営店消滅

[1996年]●元銀行員が「ターバンカレー」を商標登録
       ●田中吉和がターバンカレーを「カレーのチャンピオン」に名称変更

[2003年]●「ターバンカレー」に3か月勤務した宮森宏和が同社から独立。後に「ゴーゴーカレー」となる「ゴーゴーシステム」設立

[2004年]●「ゴーゴーカレー」新宿本店1号店、開業

[2005年]●「ターバンカレー」解散
       ●「ゴーゴーカレー」金沢本店、開業

[2007年]●ゴーゴーカレー ニューヨーク本店、開業

[2011年]● 野村幸男の弟、健次が「インデアンカレー」の直営店を復活

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