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2017.10.19

海外旅行での体験がもたらすダークサイドとは?

“県民性”は雑談でよく引き合いに出されるが、はたして暮らしている地域でその人物のパーソナリティーを占えるのだろうか。最新の研究では住んでいる場所によって人々の性格的特徴に特有の傾向があることが指摘されている。

■土地柄で住民の性格は変るのか?

「郷に入れば郷に従え」という言葉もあるように、その土地土地によって独特の生活様式や風習がある。旅行や転勤、引っ越しの際にその土地の独特の風習に慣れるのに少し時間がかかったりするものだが、その土地が持つ特異性が人格にまで影響を及ぼすことが報告されている。

 ミシガン州立大学とイリノイ大学の合同研究チームが昨年に「Journal of Research in Personality」で発表した研究では、アメリカ国内の各地域における、人々が他者に接触する際のアプローチ方法(親密か疎遠か)を全米50州12万7070人の事例というビッグデータを分析して研究している。

 個人はそれぞれ、他者と一線を画したいという独立心と、他者と親密になって安心したいという愛着心の間で揺れ動いているものだが、その間のどの位置にいるかで愛着スタル(attachment style)が決まる。この愛着スタイルには、その地域の文化によっても異なることが指摘されている。

 この愛着スタイルが極端にどちらかに振れれば生活に支障をきたす症状になってあらわれる。その代表的な症状に、愛着のある人物や場所から離れることに対し不安を感じる分離不安障害(Separation anxiety disorder)などがあるが、逆に親密な交流を避けようとする密着不安(attachment anxiety)という症状もある。いわゆる“ひきこもり”の人々の多くがこれに該当するだろう。


NY Mag」より

 研究チームがデータを分析した結果、中部大西洋沿岸地域(mid-Atlantic)と北東部(Northeast)に密着不安の人々が多い傾向が浮き彫りになった。この地域特有の“土地柄”が人々の交流スタイルやソーシャルネットワーク、ボランティア参加などに影響を及ぼしていることが示唆されている。

 一方で西部のユタ州は住民の交流したい気持ちが高く人間関係に不安が少ない地域であることも明らかになって。しかしながらユタ州以外の山岳部の州(モンタナ州、アイダホ州、ワイオミング州、ネバダ州、コロラド州、アリゾナ州、ニューメキシコ州)では親密な交流を求める気持ちは平均以下であった。したがってユタ州の独特の“土地柄”ということになる。

「私たちは場所に関するさまざな固定観念を持っていますが、データによってそれらの多くが確認できることが分かります」と研究を主導したミシガン州立大学のウィリアム・チョピク氏は語る。

“土地柄”を探るこうした研究は他にも行なわれており、ブリティッシュコロンビア大学のマーク・シャーラー教授によれば、その土地の感染症が蔓延る度合いにおいても人々の交流スタイルが変るという興味深い指摘をしている。つまり伝統的に感染症の多い地域では、感染を避けて人々はあまり外向的にならないという。土地柄やその地域ならでは特異性はやはり今日でも存在しており、そこに暮らす人々に影響を及ぼしていると言えそうだ。

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