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2017.10.05

仕事は忙しい人に頼んだほうがいい理由

スマホの普及で自由時間が減った!?今後社会問題化する忙しさと脳の関係

 CMで人気の“ふてネコ”だが、あの猫のようにカフェなどで何をするでもなく時間を潰している人を見かけることが昨今少なくなったようにも思える。いくつかの研究によれば、以前よりも忙しさを感じている人が増えているということだ。いったいどういうことなのか。

■情報技術の進歩で常に仕事が頭から離れない

 仕事と私生活の調和を目指す「ワーク・ライフ・バランス」という言葉もすっかり定着し、長時間労働の弊害がかつてよりも意識されはじめている。それを裏付けるように、各種の統計によれば日本人の平均労働時間は徐々に減ってきており、一説によれば30年前よりも1日の労働時間が1時間少なくなったという。もちろん休暇の所得日数も増えている。これは世界の主要産業国でも同様で、OECDの調査によればいずれの国でも1990年の時点よりも、2012年時点での平均労働時間は減っている(中国は例外のようだ)。

 しかしどういうわけなのかそれでも多忙を訴えている人は増えている。それはやはり、昨今の社会の急激な変化にあると、少なくない数の研究者が指摘している。社会の変化とは情報技術の進歩であり、つまりスマホなどの情報端末の普及だ。これによって仕事をしようと思えばいつでも進められ、仕事に関する連絡がいつでもできるようになり、その結果常に仕事が頭から離れず、慌しさを実感するということだ。

 ジェームズクック大学シンガポール校の心理学者、イーファ・マクローリン氏の研究によれば、スマホを日常的に利用することで実際に“時の経過が早まる”と指摘している。

「我々の多くは最新のデバイスを使いこなしてよりスピーディーに、より効率的になろうと試みますが、これらの機器は我々の中の“体内時計”を刺激して時間の流れを早めているように見えるのです」(イーファ・マクローリン氏)

スマホの普及で自由時間が減った!?今後社会問題化する忙しさと脳の関係
Science Alert」より

 便利な活用ができる情報端末だが、場合によっては使っている側が振り回されてしまうケースも少なくないということだろうか。よくよく考えてみれば実際には必要のない作業を、スマホを持っているがゆえに行なっていることもけっこうありそうだ。そうであれば当然、自由な可処分時間が減ることになり、結果的に生活が慌しくなってくる。

 また、同じく情報の氾濫によってレジャーの選択肢が増えたことも、我々の生活に忙しさをもたらしていると指摘している研究者もいる。ネット上ではいろんな情報にすぐさまサクセスできるが、実体験を伴うレジャーや旅行では何かひとつを選ぶことは、他の可能性を捨てることになる。それを嫌って短時間で出来る限り多くのことをしようとすれば、生活はどんどん慌しいものになってくるのはある意味で当然といえるだろう。

 ほかの理由として、個人的な性向が左右するものではあるが、現代社会にあって忙しさが成功や達成感と深く結びついていることを指摘する説もある。ある種の人々は満足感を得るために、意識するしないに関わらず好んで忙しい状態に身を置いているということだ。そのほうが生活に満足感が得られ、精神的にも安定するのである。

 忙しい状態が好きだという人は別にして、もしも日々の忙しさをなんとかしたいと思う向きは、これらのことを少し気にかけてみてはいかがだろうか。場合によってはスマホ利用の自粛という選択肢もじゅうぶんにあリ得るのだろう。

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