人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース
2017.09.30

人間にとって理想的な話し相手はロボットだった!?

 不満や愚痴を話せる関係にある人物の存在は、メンタルの健康にとってきわめて有益である。身の上話をするには相手を選ぶことにもなるが、意外なことに話し相手は人間よりもロボットのほうが適しているのかもしれない!?

■ロボットが理想的な「話し相手」として急浮上

 悩みや不安といった本音を口にできるだけで、心労が緩和されることが各種のストレス研究からわかっている。しかしながらこうしたネガティブな感情をうち明けるには当然ながら相手を選ぶことになるだろう。心を許せる相手でなければ自分の弱みにもなり得る身の上話などできないからだ。

 ではパートナーや親友、親族、恩師など身近な人を除いて、身の上話をうち明けられやすい人物とはどんな人だろうか。話し相手になりやすいひとつのモデルとしては、自分の現実の人間関係の範囲外にある人物で、身も蓋もない言い方をしてしまうと自分よりもかなり社会的身分が下にある(と思われる)人物が挙げられる。こうした人物の前では“ノーガード”になって安心できるのである。

 こうした条件を考慮すると、昨今の目覚ましい進化を遂げているAI(人工知能)が搭載されたロボットが理想的な「話し相手」として急浮上してくるから面白い。そしてこの8月に開催された人間とロボットとの相互交流を話し合う会議「Robot and Human Interactive Communication symposium」において、大阪大学の研究チームが興味深い研究を発表している。


Psychology Today」より

 実験では実験参加者に3種類の「カウンセラー」と身の上話をしてもらった。その3種類のカウンセラーとは人間の女性、人間の女性型ロボット、外観が透明ボックスの会話ロボットである。

 参加者は45ある話題(その中にはポジティブな話題、ネガティブな話題、普通の話題が含まれている)のそれぞれについて、どのカウンセラーと話したいかを申告するように求められた。

 ポジティブな話題については、参加者の70%は人間の女性に話すことを望んだ。人間型であれ箱型であれ、ポジティブな話題をロボットと話したいと思う参加者は30%に留まった。

 そして興味深いことに普通の話題については、人間のカウンセラーと会話ロボットの比率は半々になり、ネガティブな体験談になると、人間よりもロボットに話したいという人が増えたのだ。

 嫉妬にまつわる話題では女性型ロボットに聞いてもらいたいという人が多く、精神的未熟さや精神的に傷つけられた体験談については箱型の会話ロボットに話したいという人が多かった。

 これはつまり、心理療法的観点から見てロボットと会話したほうがメンタルヘルスの改善がより見込めるということになる。

 目の前のロボットの社会的身分が自分より相当程度下に感じるため、見栄や体裁を気にする必要がなく“ノーガード”になりやすいといえる。そのため、自分の弱みとなるような不安や心配を含む身の上話をあまり心理的な抵抗感なく話すことができるのだ。

 そしてもちろん今後もAIの会話能力はますます向上していくことから、この「ロボットセラピスト」はますます有望視されてくることになる。こうしたことからも人間とロボットの関係が今後ますます密接になることはもはや確実なのだろう。

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2018年11月16日(金) 発売

DIME最新号の特別付録は「ゴルゴ13」のオリジナル万年筆!大特集は「2018年ベストヒットランキング」

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ