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AI研究の第一人者・中島秀之教授に聞くAIの進化史

2017.09.28

■暗黙知という壁のブレイクスルー

「コンピュータの性能が良くなり、大規模な知識を扱えるようになった80年代の第2次AIブームは、エキスパートシステムと言って、人間のエキスパートな知識をプログラムに置き換える技術を駆使し、95%ぐらいは成功したんです。一部のAIは実用化されましたが、問題になったのは暗黙知。

 人間のエキスパートには、言葉にできない部分がある。例えば、親方が弟子に“見て盗め”と。親方も言葉にできない。料理の時の“煮立ち具合”、これもどんな時が最適な状態なのか、言葉にしづらい。言葉にできない暗黙知をプログラムに書くのは至難の技でした」

――今日の第3次AIブームは、人の暗黙知をコンピュータが、折り込めるようになったというわけですか。

「機械学習、とりわけディープ・ラーニング(深層学習)といわれる技術の進歩は驚くものがあります。今のAIはある程度まで人間がプログラムすれば、あとは知識を書き下さなくても、コンピュータが勝手に学習してくれる。暗黙知の部分が扱えるようになった。“見て盗め”をコンピュータが理解できるようになったんです」

――ディープ・ラーニング等の技術の進歩で、AIがより人間の脳に近い形に進化した、賢くなったわけですね。

「背景にはインターネットやユーチューブの浸透で、膨大なデータを集めることができるようになったこと。そしてそれを処理するコンピュータの性能が向上し、計算が速くなったことが挙げられますが、技術はこれまでの積み上げの上にあるものです。技術の積み重ねが多いほど進歩は速い」

 約40年間、AI研究に一筋に取り組んできた中島教授は、自らの実体験を踏まえるように、これからAIの進歩はますます加速度を増す、5年もすれば世の中は様変わりするだろうと予言するのである。

第二回へ続く

取材・文/根岸康雄

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