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トンデモ発想を生む信仰のダークサイド(2017.09.28)

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 先日、アメリカ大陸を横断した皆既日食は多くの人を魅了して感動を与え、世界中で報じられたことは記憶に新しい。そして今回の皆既日食を意外なジャンルの人々も大いに喜び、ますますその“持論”を確かなものにしているという。その人々とはなんと「地球平面協会」の面々だ。

■皆既日食で地球が平面であることが証明された?

 一般的な社会人から見て、いわゆる“トンデモ”な信念や信仰を持つ人々が少数ではあれ確かに存在している。時にそうした人々は“常識を覆す”偉大な発見や発明を成し遂げることがあるが、残念ながら最後まで理解されずに終わるケースも多い。

 そうした残念なケースになるのかどうか微妙な(!?)案件に「地球平面協会」がある。にわかには信じられない向きも多いとは思うが、地球平面協会は読んで字のごとくこの地球は球体ではなく平面であると主張している人々の団体だ。ちなみにその歴史は意外に古く1956年に結成され、彼らによれは地球は円盤型の平面で“北極”が中心にあり、氷に覆われた周縁部が“南極”であると定義している。

 普段はやはり怪訝な目で見られがちな(!?)地球平面協会のシンパたちなのだが、どういうわけか今回の皆既日食ではその存在感を増していたという。そのわけはなんと今回の皆既日食で地球が平面であることが証明されたというのである。


IFL Science」より

 いったいどういうことなのか? “平面論者”たちの言い分は主に、今回の皆既日食の移動スピードが早すぎることと、皆既日食時の月の影の大きさが実際の月よりも小さすぎることを挙げているようだ。

 TwitterをはじめとするSNSでこれらの問題提起が取り沙汰されたのだが、それを目にした科学者らによって“平面論者”たちの主張は残念ながら科学的に論破されることになってしまったようだ。アメリカ大陸を横断した皆既日食のスピードは月の公転速度に加えて当然ながらその地域の緯度の自転速度も影響しており、今回の皆既日食の速度におかしいところは何もないということだ。また地球に投影される月の影の小ささも、直径が地球の100倍もある太陽の広大な“光源”を考慮すれば当然であるという。太陽はあらゆる方向から地球に光を届けているからこそ皆既日食がレアな現象なのである。

 瞬間風速的には面目躍如となるかに思えた“平面論者”たちの主張だったが、皆既日食のスピードに倣うかのような早さで束の間の夢が潰えてしまったようだ。

 しかしそれでも地球平面協会の活動が終わることはない。彼らは今回の皆既日食に際し、とりわけ「太陽を直接見てはいけません」と各方面からの執拗な注意喚起があったことに疑惑の目を向けているという。人々に直接皆既日食を見せないことで何かを隠蔽する意図があると疑っているのだが……。

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