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2017.09.15

ストレスになるだけじゃなかった!退屈がもたらす6つの効能

 

 フランスのラジオチャンネル「France Info」の調査によれば、現在30%の勤労者が“退屈ストレス”に苛まれているという。仕事が暇なことでストレスを感じ心身に変調をきたし、実際に疾患を発症するケースも少なくないというから深刻な問題だ。昨年5月には、仕事が暇すぎて退職した元従業員が当時の上司を起訴するという一件も起っている。

■仕事が暇すぎて離職した元従業員が裁判を起す

 日本では“ブラック企業”が従業員を過度に酷使する件が問題になっているが、フランスでは昨今、仕事が暇すぎることが問題になっているという。そして仕事が暇すぎて体調を崩し離職した元従業員が元の上司を訴える事態にまで発展しているのだ。

 有名な香水メーカー「インターパフュームズ」の元従業員、フレデリック・デスナード氏(44歳)は、2010年から2014年の4年間、上司から“暇すぎる”業務を担当させられてうつ病になったとして36万ユーロ(約4000万円)の賠償を要求する訴えを起している。働き過ぎが原因で健康を害する“燃え尽き症候群”についてはフランスでもこれまで裁判で争われているが、これとは逆に仕事が少なすぎることで雇用側を訴える今回のような件は前例がなく、法律的解釈が実が難しいということだ。

 日本語には「閑職に追いやられる」とか「窓際族」などの言葉もあり、暇にさせられるということが“戦力外通告”の意味を持っていたりもするが、人権意識の高いフランスでは「閑職に追いやられる」ことにこれまでネガティブな意味はなかったという。これまでのフランス人なら、任された仕事が減ればこれ幸いとばかりに、いろんな理由をつけて仕事のようでいて実はプライベートの充実のためのこと(!?)を喜んでいろいろやりそうなイメージもある。

ストレスにも人生を豊かにするものにもなる“退屈”をあらためて考える
Telegraph」より

 ということはやはり、フランスでも民間企業の景況感の悪化が自覚されているということだろうか。いかに図太い(!?)フランス人労働者にとっても“閑職”がリストラを意識させ、心身へのストレスになるものになったわけである。そして“暇すぎる”と感じているフランス人勤労者は全体の3割にも達しているのだ。

 企業側の弁護士は、デスナード氏が4年間もの間、仕事が少ない状態に不満を言うこともなく甘んじて受け入れていたことに注目して、会社側に非はないことを主張している。一方、デスナード氏の弁護士は、閑職のポジションに置いたことに罪はないが、224のケースにおいてデスナード氏が意図的にメイン業務の担当から外されていたとして、職場の“モラル・ハラスメント”に該当するとして争うつもりのようだ。

 フランスは労働組合の力が強く、何かといえばストライキばかりしているイメージが強いのだが、昨今の世界同時不況はフランスの労働者ですら“閑職”がストレスに感じられる事態を迎えているということだろうか。職場での“退屈ストレス”が問題となる時代を迎えたようだ。

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