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仕事のトラブル発生理由を「あの人とは合わないから」という人の特徴

2017.09.08

■連載/あるあるビジネス処方箋

 このコラムを書く1週間ほど前、私はある広告代理店(社員数90人)の部長と話し合った。今から8年ほど前に、この部長の部下(現在、課長で、40歳の女性)と組んで仕事をした。

 当時、この女性は30代前半で、経験がまだ浅いこともあり、要領を得ていないことがあった。仕事を請け負う立場の私は、女性からの指示の意味がわからず、苦しんだ。仕事を終えた後、女性は上司である部長に「あの人とは合わない」と話していたようだ。仕事は、トラブルが多かった。それらの原因を私の責任しているようでもあった、と部長は私に話していた。

 こういう人は、私の会社員のころを振り返ってもいた。特に上司たちの中に多かった。今回は、「あの人とは合わない」と口のする人の特徴を私の分析で紹介したい。

■問題の本質を隠す

 ビジネスでトラブルになったとき、そこには必ず、何らかの理由がある。例えば、仕事を発注する側の経験が浅く、要領を得ていない。あるいは、その逆もあるだろう。本来、その原因を冷静に見つめることをしない限り、解決はまずしない。

 しかし、原因をあたかも「人間関係によるもの」とすり替えてしまう人がいる。そのときに使う言葉の1つが、「あの人とは合わない」である。「合わない」とは、「ウマが合わない」ことを意味する。「あの人とはウマが合わないから、トラブルが起きた。ほかの人ならば、問題には至らなかった」ということである。「相性」により生じたトラブルにすると、自分の不手際や経験不足、能力が低いことなどを覆い隠すことができる。それを意図して、「あの人とは合わない」という言葉を使っている可能性がある。

 これは、仕事の発注・受注の関係だけでなく、会社の中で上司と部下の関係にも言えることだ。上司もまた、自らの判断ミスや要領を得ない指示・命令を隠すことができる。たとえば、「彼とは合わない」と言えば、「相性」の問題にすり替えることができるのだ。部下の側も「あの上司とは合わない」と言えば、自分のミスを隠すことができる。

■自信がない

 揺るぎない自信があるならば、通常は「私の判断ミスで、生じたトラブル」などと言えるはずだ。本来、上司であれ、部下であれ、発注者や受注者であれ、こういうことがきちんと言えないといけない。原因は、必ずある。そこから逃げるべきではない。ミスを認めたことで、実績や威信が揺らぐことは、通常はないのではないだろうか。たった1度のミスで消えてしまうような実績や威信ならば、そのレベルのものでしかなかったということだ。

「彼とは合わない」などと言い、自分のミスを隠してしまう上司は、自らのミスで評判が社内で悪くなったり、皆からの評価が下がったりすると思い込んでいる。ミスを認めると、軽く扱われ、なめられると思い、かたくなにミスを認めようとしないことがある。

 日ごろから、何かの理由で劣等感などを持ち、自信がないのだろう。だからこそ、ミスをミスとして受け止めることができない。あるいは、人格形成期である幼少期から10代後半にかけて失敗を許さない家庭環境などで育ったのかもしれない。いずれにしろ、「あの人とは合わない」とすると、その場ではなんとか、責任を回避することができるかもしれない。だが、問題が問題として残る。そして、本人が相当に注意をしない限り、同じことは形を変えて繰り返される。問題を引き起こしたのは、その人の経験不足や能力不足などによるのだ。ここにメスを入れない限り、まず解決はしない。

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