
日本労働組合総連合会は、非正規雇用で働く女性の就業実態や職場の様子、生活意識を把握するため、7月26日~7月28日の3日間、「非正規雇用で働く女性に関する調査」を、インターネットリサーチにより実施し、全国の非正規雇用で働く20歳~59歳の女性1000名の有効サンプルを集計した。(調査協力機関:ネットエイジア)
■パートタイマーの半数は「100万円未満」
全回答者(1000名)に、個人年収を聞いたところ、「100万円未満」(40.6%)が最も多く、次いで、「100万円~199万円」(36.6%)、「200万円~299万円」(16.9%)となり、平均は139.6万円となった。
雇用形態別にみると、有期契約・嘱託社員や派遣社員では「200万円~299万円」(有期契約・嘱託社員40.8%、派遣社員43.0%)が最も高く、平均は有期契約・嘱託社員では245.9万円、派遣社員では210.8万円となった。他方、パートタイマーやアルバイトでは「100万円未満」(パートタイマー50.9%、アルバイト47.1%)が最も高く、平均は、パートタイマーでは113.7万円、アルバイトでは118.6万円だった。
続いて、主な家計収入を聞いたところ、「自分の勤労収入」が最も多く77.6%、次いで、「配偶者の勤労収入」が45.7%、「自分や配偶者以外の勤労収入」が24.1%となった。「自分の勤労収入」と回答している人が約8割にのぼっている背景には、有配偶の場合においても配偶者の収入が低く、自らの収入が家計に不可欠であるという認識が考えられる。
週の労働時間別にみると、「配偶者の勤労収入」は35時間未満の層では58.0%だったが、35時間以上の層では21.0%にとどまった。