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2017.09.01

人生に幸福感を呼び込むきわめてシンプルな方法

 某女性議員の迫力満点の罵詈雑言を録音した流出音声がマスメディアを席巻したことは記憶に新しい。その行為の良し悪しは別にして、怒るべき時により苛烈に怒ることが幸福で充足した生活に結びついていることが最新の研究で報告されている。

■怒りを押さえ込まないほうが人生が充実する?

「感情とは心地良いものであれ不快なものであれ、それぞれの文脈においてポジティブにもネガティブにもなります」と語るのはイスラエル・ヘブライ大学心理学部のマヤ・タミール教授だ。

 タミール教授の研究チームはアメリカ、ブラジル、中国、ドイツ、ガーナ、イスラエル、シンガポールの8カ国計2324人の大学生が参加する大がかりな調査を行なった。参加者は自分にとって望ましい感情と、実際の生活の中で引き起こされている感情についての詳細な質問に回答した。加えて現在の生活についての満足度を評価し、うつ的な要素の有無とその程度についても答えてもらった。

 分析した結果、生活の満足度が高くうつ的な要素が少ない者ほど、望ましい感情でいる状態が多いことがわかった。これはじゅうぶん予想できる結果であったが、怒りや憎悪を強く覚えることがあったとしても、生活の満足度を下げるものにはならないという興味深い傾向も浮かび上がったのだ。つまり怒るべきときにはより強く怒りの感情を覚える者のほうが充実した生活を送っているということになるのだ。


Science Daily」より

 怒りや憎悪、敵意、侮辱などのあまり好ましくない感情は、自分の内部で煽って高めている面もあり、その行為自体はネガティブなものではないということだ。たとえば、児童虐待についてのニュースを目にした時にすぐに怒りがこみ上げてこなくとも、子どもたちが虐待されたことにもっと怒らなければならないと感じた場合、自分の中で怒りを“煽情”するケースもあり得る。そしてこれはむしろポジティブな行為であり、生活の充実度を高めるものになると説明できるのだ。

 もちろん参加者の多くは日々を楽しさや心地良さなどの好ましい感情で過ごしたいと考えているが、興味深いことに11%は愛情や共感などのより抽象的な感情に包まれて過ごしたいと望んでおり、10%はもっと怒りや憎悪などの好ましくない感情が必要であると感じているという。割合から見ても例外的な少数派というわけでもなさそうだ。

 西欧文明では日々を心地良くハッピーな感情で過ごすことは良いことだと考えられているが、なるべく長時間ハッピーな気持ちでいようと尽力することはむしろ幸福を減少させる可能性があることもタミール教授は指摘している。

 もちろん怒りに襲われることなどないにこしたことはないが、怒ることが正当な場合には怒りを押さえ込まずに感情を表出することがメンタルヘルスの面からも“健全な”行為であるということにもなるだろう。その場合でも怒りの矛先をあまり他者にぶつけないよう厳に戒めたいものだ。

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