
■連載/石黒謙吾のLOVEビール
~語ってもウザくならない、スマートでコクのあるビールの話~ パンクなブルワリー「ブリュードッグ」のクラフトビール2種飲み比べ
ビールが好き、もっと知りたい&楽しみたい。でも、マニア向けのものは結構、とは言っても当たり前の話は知ってる。そんな、粋でイケてるビールファンに贈る、なんでもありの読み物です。語ってもウザくならない、スマートでコクのあるビールの話をお楽しみください。
スコットランドのブルワリー「ブリュードッグ」のビール。酒屋やデパートで見かけることも増えてきて、ビールファンのみならず認知度が上がってきていることだろう。このブルワリーは創設してまだたったの10年! なのにこうして日本にまで流通経路を広げるまでになっているのだが、そのコンセプトは「パンク」! その名の通りアグレッシブに打ち出す斬新な試みの1つはわかりやすい<ホップの苦さがんがん>。
最初に出した代表的銘柄がまさに「パンクIPA」で、これがヨーロッパのビアコンペで高評価を得て躍進につながっていく。以降も攻め攻めなビールで世界に向けて勝負し続けていて、六本木には直営のビアバーもできている。
実は僕が「ブリュードッグ」とすこーしだけ縁がある。昨秋、「ブリュードッグ」の創業者のビジネス本『ビジネス・フォー・パンクス』の日本版が刊行された。本の解説から引用すると創業社長はこんな人。
<2007年に約300万円で始めたクラフトビールの会社が、わずか7年で売上70億円を超える急成長を遂げる。熱狂的なファンを世界中でどうやって獲得したのか? どうやってクラウドファンディングで20億円も集めたのか? スコットランド発祥のBrewDogの奇跡のマーケティングを、創業者本人が語る! >
とうわけで、版元の日経BP社に懇意にしてる編集者が多く、出版記念トークイベントに登壇したのだ。ビールよりビジネスとか仕事の考え方、みたいな内容が多かったが、それでも、さすがにこのブルワリーの理念については詳しくなって意義深い体験だった。書き起こしサイトがあるのでお時間あるならば以下に。3分割で。
■日本の“ビール民度”が上がったのはいつ? 『ビジネス・フォー・パンクス』刊行トークイベントが開幕
■「人の話は聞くな、アドバイスは無視しろ」BrewDog創業者の姿勢に学ぶ、スタートアップが勝つ方法
■パクリが出回ったとき=成功の証 起業家と編集者が語り合う、愛されるサービスの作り方
という縁もあって、酒屋でもネット情報でも、ここの銘柄があると気になって飲んでしまう。現在のラインナップはこんな感じ。ジワジワと面白いアイテムが増えてきているので注目していきたい。