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2017.08.22

自ら望んで仕事を抱えこんでない?心理学で読み解くワーカホリックな人の傾向

 組織にとって優秀な人材を失うことはまさに死活問題だ。しかし今日のビジネスの現場にあっては、優秀な社員ほど燃え尽きたり辞職せざるを得なくなるメカニズムが一部で出来上がってしまっているという。

■少数の優秀な社員に負担と責任が集中している

 今日の高度にネットワーク化された組織は、時と場所を越えた緊密な共同作業を可能にしている。ある調査ではビジネスの現場における共同作業はこの10年で50%以上も増加しているということだ。

 テクノロジーの発達で緊密な共同作業が容易になったことで、組織のより効率的な運営が可能になり多くの分野で経営の変革がもたらされている。組織にとっては歓迎すべきことではあるが、共同作業が占める割合が高まったことが、優秀な社員にこれまでにない多大な負荷をかけているという。この負担は“燃え尽き症候群”やうつの原因になり、最悪の場合に辞職にも繋がるものになる。いったいビジネスの現場で何が起っているのか。

 昨年の「ハーバード・ビジネス・レビュー」のレポートによれば、広範囲をカバーする共同作業によって、キーマンとなる少数の人物に作業と責任が集中することが指摘されている。


Commercial Integrator」より

 もちろんこれまでの組織においても、責任あるポストに就いた社員には相応の仕事が任されてきたのだが、今日の高度にネットワーク化された組織にあってはシステムの構造上の問題で少数の優秀な社員に負担が集中してくるという。そしてもちろん、こうした実状に対し組織の上層部が何の対策も講じなければこの少数の人物を失うことにもなり得る。

 社内連絡にEメールが標準化されたことでいつでも連絡が可能になり、何らかの緊急事態が起きれば課業外のプライベートな時間も犠牲にしなければならなくなるケースも増えている。

 かつてのように顔をつき合わせる関係にあれば、助けを求める側にも多少は遠慮やためらいが生じたかもしれないが、顔の見えないEメールではまるで当然の権利のように安易に支援の申し出が行なわれ、その結果、一部の優秀な社員に支援要請が殺到することになるのだ。そして厄介なことにこの状況が本人以外には見え難いことが大きな問題となっている。

 こうした状況が無理解のまま続けられていくと、この優秀な社員たちは逆に組織の障害になり得る。燃え尽きてしまい仕事をサボタージュするようになったり、ある日突然辞表を突きつけて上司をショックに陥らせることになるのだ。

 こうした悲劇を避けるには、なによりも上層部の正確な仕事状況の理解と、共同作業の範囲に制限をかけることなどが必要とされてくるだろう。また優秀な社員の側も身に余る量の仕事については「ノー」を言えるシステムを作ることも検討しなくてはならない。効率化が極限にまで進められる組織にあって、その裏側にこうした実態が珍しくないことを理解する必要があるだろう。

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