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御朱印帳メーカーに聞く一大ブームの舞台裏

2017.08.20

御朱印帳というものが、若年層に浸透している。

日本の寺社仏閣を参拝した際にもらえる印章を「朱印」というが、参拝客にとっては一生に残る記念である。また、全国の寺や神社を回ることは壮大なアドベンチャーでもある。日本という国は、世界地図で見る以上に広い。

そして御朱印帳の浸透は、日本古来の宗教文化や伝統工芸が見直されてきたという証明でもあろう。

■地域を越えた販路拡大

今回取材したのは、香川県綾歌郡宇多津町に本社を置く株式会社マツオカ。小松印刷グループの企業であるが、最近では霊場巡礼用品を手がける一大メーカーとしてその知名度を高めている。

御朱印帳とは言い換えれば「宗教グッズ」であり、一般的な製品とはまた違うものだ。

そもそも、「ひとつのメーカーが大量生産した御朱印帳を全国普及させる」ということ自体が例のないことである。寺にしろ神社にしろ、必ず「祭祀圏」というものがある。キリスト教での言い方に変えれば「教区」だ。そして宗教施設とはその地域の「集会場」でもある。

だからこそ寺社で使われる物品は、その土地の商人や職人が用意するのが普通だ。檀家制度が強固であった昔なら、尚更である。「よそ者の商品」は絶対に使わない。

だがマツオカは、すでに全国区への販路に乗り出している。よく考えたら、これはすごいことだ。

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