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2017.08.19

建物価格が1億円以上の富裕層向け「社長の邸宅プロジェクト」の気になる中身

■連載/阿部純子のトレンド探検隊

◆思い描いた理想の家を具現化する「社長の邸宅」

 注文住宅、デザイン住宅を手掛けるフリーダムアーキテクツデザイン(以下フリーダム)。設立22年を迎え、設計者150名、1年間の受注件数約400棟まで成長している。

「当社の始まりは設計事務所なので、基本となるのはお客様と設計者が作る完全自由設計の家づくり。起業した理由として、建築家、設計事務所をもっと一般の人に提供したいという思いがあった。建築家個人でなくチームで対応する強みもあり、年間400棟近く実績があるのでコストコントロールもできる。現状ではフリーダムの工事金額は平均すると2500万円で、そこで建築家の知見を集結して提供している。そういったところが成長してきた理由ではないか」(フリーダムアーキテクツデザイン 代表取締役社長 鐘撞 正也氏)

 同社が7月末より開始したのが、建築家価格が1億円以上の富裕層に向けた家づくりプロジェクト「社長の邸宅」。同社で手掛けている1億円以上の邸宅は年2~3棟。こうした富裕層を調べると、8割以上が土地探しから始めており、情報源として住宅展示場やネット検索に頼っているという現状がわかった。

「今はネットが発達しており、以前のように著名な建築家の先生に作っていただくというより、自分たちが作ってもらいたい形にしてくれる建築が望まれている。どういった会社に依頼するかというと、まず挙がるのはハウスメーカー。しかし営業マン主体の家づくりで、計画の前段階で設計者が出てくることはほぼない状態で、自分の想いが形にできないストレスがある。工務店は造り手なのでデザイン性が乏しい。最近はデザイン工務店もあるが、設計に関しては外注が多い。建築家も大抵が年間1~2棟なので、建築家の作品作りの実験台になっているのではと感じる人もいる。また建築家は家自体のハードは得意だが、内装、インテリアは分野が違うという状況もある」(鐘撞氏)

 会社経営者などの高額所得者層が抱えるこうした家づくりの課題解決を目的としたのが「社長の邸宅」で、世界中のインテリアデザイナー、音響器具、家具などの各メーカーと連携した家づくりを行う。

◆VRシステムの活用やラグジュアリーブランドとの協働で新しい家づくりを

 注文住宅の場合、打ち合わせは一部でCGを使うものの基本的には図面で行う。建築知識のない一般人には平面図ではイメージがわきにくい。同社で20年に渡り設計に携わっている設計企画部長の長澤 信氏はこう話す。

「設計士が頭で考えていることをきちんとクライアントに伝えられているか、クライアントも自分の思っていることが反映されているのかと、常に言葉のキャッチボールに追われている。完成したときに、こんなはずじゃなかったと思われることが一番辛く、非常に申し訳ないという気持ちと、もっと詰めればよかったという後悔を感じる」

 こうした齟齬が生じないために、同社ではVRアーキテクツシステムを半年前から実験的に導入している。「社長の邸宅」プロジェクトはVRシステムをさらに強化し、最初の打ち合わせ時からVRを使い、1棟丸ごと自由に歩けるVR空間でより具体的な提案を行う。アンケート結果では、平面図とCGでは空間がうまくイメージできなかったと答えたのは45%に上ったが、VRに関しては100%がわかりやすいと回答した。図面の中を“歩く”ことで、平面図ではわかりにくい室内の奥行感や天井高、家具のレイアウトをより具体的に確認することができる。

 

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