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AIに投資するスタートアップの支援プログラム「AI.Accelerator」登場

2017.08.18

 ところで、なぜアルバイトを供給するディップがAIのスタートアップを支援するのか。その背景には少子高齢化による労働力不足への懸念がある。ディップのサービスだけで顧客の人材ニーズに応えるのが難しい時代が来るのでは、と危機感を抱いているというのだ。

 ディップの次世代事業準備室 dip AI.Labの室長 進藤 圭氏は、「ディップは、今は人材供給業だが、今後10年くらいで人と技術を組み合わせた“労働力供給業”に切り替わっていくと思っている。その手段のひとつがAIやロボティクス」だと考えている。


ディップ 次世代事業準備室 dip AI.Labの室長 進藤 圭氏

 世の中のAIの利用状況を知ることを目的としてAINOWを立ち上げたが、国内にAIのサービスがほとんどないことに気づいたという。海外ではAIに対する投資が伸びているが、そのほとんどが北米で、日本の投資は2%程度に過ぎない。「AIを売ろうとしても、AIのサービスがないという状態。だったら、自分たちで届けられるようにしよう」(進藤氏)と考えたのが、AI.Acceleratorに取り組むきっかけとなった。

 AI.Accelerator第1期目への応募は100社程度。書類選考で40社程度にしぼり、すべて面接を行った。最終的に8社が第1期生となり、3か月間、週に1回のメンタリングを受けている。選定の基準は、ディップの顧客である飲食店や小売店などと親和性があるか、もしくはアルバイトを探す大学生、主婦などが使うサービスかが考慮される。また、競合とのサービス内容の違いや経営者の人となりも重視している。「実績がないスタートアップには判断するものがないので、人を見る」(進藤氏)。もちろん、AIのサービスに育つかどうかが大前提だ。

 メンタリングでは事業の目標達成度をチェックし、技術的なアドバイスをするだけでなく、スタートアップに不足しがちな人材と、宣伝や営業についてもサポート。作業場所やデータなどの提供も行う。最終選考はディップの役員とメンター陣に対するプレゼンテーションで行い、これを通過した企業に出資や事業提携を検討するという。ちなみに、第1期企業の中には、人工知能を活用するマッチングサービス「Foxsy」を提供するXpresso.incがあり、出資を行っている。

 メンタリングチームは、起業家や大学教授など、AI業界で著名な関係者や専門家からなる。実際に、AIのスタートアップを始め、スケールが大きくなった過程を辿ってきた経営者もアドバイザーとして参加しているので、経験に基づいたアドバイスが可能だ。

 また、ディップ自身は「バイトル」「はたらこねっと」「ナースではたらこ」など、日本最大級となる20万以上の企業データ(匿名化したデータ)を提供できる。スタートアップは「AIに食わせるデータがない」(進藤氏)という状態だが、ディップは同社の業務データや企業データを提供できる。また、サービスが形になった場合には、ディップの営業チームを通じて多くの顧客にサービスを使ってもらうこともできる。この点がベンチャーキャピタルにはない、ディップの強みだという。


ディップはさまざまな企業データや顧客開拓を担う営業チームの支援も提供。

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