マコ兄「海外の美容師や理髪師で、もちろん時間経過をつくる方もいますが、そんなもの完全に無視して徹底的にスタイルに拘っている方もいます。ということはつまり、下手な人が圧倒的に多いんですよ。
センスとか、感性があっても技術的なものが本当に上手い人を探すのは実はすごく難しいんです。だから、腕のある人に人気が集中するというきらいがあります。
一方で、日本は技術力はあるんです。しかし、型に当てはめる文化……マスの法則というか、数が多いのが正しいという風潮が同時にありますよね。これは、切る側からすると、技術を共有しやすい=どこに行っても同じ、になります。そして、お客さんのほうが、この髪型が似合わないのは自分のせいだと思いがちになってしまう。
でも本当は、似合う髪型を見抜けないプロが悪いんです。コミュニケーションが取れていないのが大半です。あとは、切っている途中でお客さんの気分が劇的に変わってしまうとか(笑)。そんなことはマレなので、基本的には職業、趣味、普段のファッションなどを総合的に判断してスタイルを形成していきます。
次回からは、職種や体型などをある程度想定して、オススメのヘアスタイルやケア方法を紹介していきたいと思います。単なる流行ではない、本当に似合う髪型を一緒に見つけていきましょう」
ヘアメイクアーティスト MAKOTO
1963年生まれ。日本にて美容師免許取得後、1984年に渡仏。13年にわたり、Gay Bourdin・paolo Roversi等、数々の著名フォトグラファー、スーパーモデル、セレブと共に、VOGUEやHARPAR’S BAZAAR等の雑誌、パリコレや広告等様々なクリエイションに携わる。97年帰国後、数多くの女優や男優、広告、アーティスト、雑誌等で現在も幅広く活躍中。また、コスメブランドでは、企画開発、プロデュース、ヴィジュアル・ディレクターを務め、ヘアメイクにとどまらず Beauty ディレクターとして活躍の場を広げている。
構成/メンズビューティー編集部(http://beauty-men.jp/)
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