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通販もいちご狩りもやっていない「奥山いちご農園」のいちごのヘタがスゴい!

2017.08.03

両親のスケジュールをざっと説明してくれた。

「朝7時にいちごを収穫します。終わるのが10時で、直売所が11時にオープン。18時の閉店まで、接客をしながら流通用にいちごをパックに詰める。けど、母親は接客が大好きなんで、そっちに集中しちゃう。パック詰めの作業が、父親と祖母だけになっちゃうんですよ。営業時間が終わっても、詰める作業は続き。終われば、父親が市場にいちごを届ける。結局、夜の12時まで作業してるんですよ。そこから晩飯食べて1時に寝るんです」

時給を換算したら泣きたくなる超絶ブラック。そんな両親を救うためには、いちご農園の構造改革が必須。奥山君は、東京で学んだデザインとマネジメントを使って、どーにかできないかと動き始めた。

パック詰めの作業をなくすことを目標設定。最初に行ったのは母親の新しい居場所を作ることだ。

「うちの母親がカフェをやるのが夢だったんです。”あんたがデザインしたカフェをやりたいわぁ”とずっと言ってたんです。そこで、直売所とカフェを併設したスペースを作ることにしました。カフェでいちごを使ったオリジナルメニューを売りながら、いちごも売るカタチですね。小売店ではパック詰めしたいちごしか卸してはいけないルールがあります。ただ、直売所ではパック詰めしてないいちごも売っていいんです。奥山いちご農園としては、直売所で買ってもらった方がありがたいし、お客さんにもより多くいちごを届けられるんですよ」

 

地方で新しいことをするのは大変そう。大変な偏見だと思うが聞いてみる。

「正直、めちゃくちゃ大変でした。岡山市内の外れ、九蟠地区の又兵衛町というところに奥山いちご農園はあります。世帯数も10ほどで、遠縁も多く、村全体が家族みたいなもんなんです。最寄りのバス停から徒歩30分。立地条件も悪いことから地域の人からは”カフェなんてやっても絶対に客は来ない”って意見がほとんどでした。カフェのオーナーは、JAの正社員だった妹が脱サラして勤めることに。そういったこともあり、一番反対したのが祖父だったんですよ」

確かに、JAという優良企業をやめてカフェ経営。祖父の気持ちも分からなくはない。

「けど、一生懸命やっている姿を見せるうちに村の年長者も協力的になってくれたんです。カフェの内装で漆喰を塗っていたら、祖父が”ワシにも手伝わせてくれ”と言ってくれた時は嬉しかったですね。他にも造園業をしている方が看板を作ってくれたり、農機具を作っているメーカーがエンジンの技術を利用した特注のアイスクリームメーカーを開発してくださったり。地元の人のエネルギーがあったから生まれたカフェだと思います!」

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