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2017.08.03

感情に流されちゃダメ!家を売買する時に重要な心理学

■購入後の大きな出費に頭が回らない

 なぜか住宅に関しては不動産価格を支払った時点でおおよその出費が済んだと思い込みやすいということだ。しかしまだまだそこから出費がかさむのである。エアコンや家具、照明設備やキッチン設備、オーディオ&ビジュアル設備、防犯設備など、意外にもその後に出費がかさんでくることをあまり自覚していない人が少なくないという。

「住宅を購入する際には家具のことも同時に一緒に検討しましょう」とジョージ・メイソン大学の経済学者であるアレックス・タバロック教授は語る。

■賃貸住宅の選択を排除しない

 住宅を購入することには心理学的メリットがあるという。ある研究では、住宅の購入によって大きな達成感を得て、メンタルが高揚し意欲的になれるということだ。また住宅の所有者は賃貸住宅に依存しないことで、自分の生活を完全にコントロールできると感じて強い自信を得られる。

 しかしながらその一方で、実際に購入してみないことには理解できないネガティブな要素もあるという。ある研究では不動産所有が過度のストレスになり得ることが指摘されている。

 広い家であるほどメンテナンスに時間がかかり、休日を庭の手入れで費やしてしまうケースも出てくる。こうしたことを楽しめればよいが、できればやりたくないという人もいるだろう。また財政面についても、住宅ローンは仕方ないにせよ以前よりも高額になった水道光熱費や各種の修繕費、固定資産税など意外にも財政面の負担が大きいことを実感することになる。

■大きなリターンを期待してしまう

 イェール大学のロバート・シラー教授らが2014年に発表した研究によれば、住宅オーナーは売却に際して楽観的過ぎる期待を抱いているということだ。

 シラー教授らは住宅オーナーに詳細な質問による調査を行ない、住宅購入者は不動産の高い長期価格を極度に期待している傾向を突き止めた。なぜか将来の不動産価格に楽観的なのである。この傾向は、自宅であるにせよ不動産の所有をかなりの部分で投資と考えていることになり、資金があればほかの不動産にも手を伸ばしかねないことになる。あるいは定年退職後に備えた資産として不動産を購入するケースもあるだろう。

 しかし、いずれにしても多くの場合その期待は楽観的過ぎて、実際に売りに出そうとして市場価格を知らされると愕然となることが多いということだ。

 なぜ不動産オーナーは楽観的なのか? シラー教授らはそれは貨幣錯覚(money illusion)からくるものであると推測している。貨幣錯覚とは貨幣の金額ベースでの価値判断に偏ることで、実態経済の市況を誤認してしまう現象だ。マクロな観点からすればこれは不動産バブルを招きかねないものでもある。ここにも住宅オーナーの盲点があるということになるだろう。


Wikimedia」より

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