人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース
2017.08.03

感情に流されちゃダメ!家を売買する時に重要な心理学

 大きな買い物のひとつである住宅はもちろん購入後の生活の満足度を占うものになる。つまり多くの場合、人生を左右する買い物なのだ。それだけに住宅は人にさまざまな感情を抱かせるものであり、この点が住宅を他の所有物と異なる独特の存在にしている。そして住宅にまつわるこうした感情を無視することは、人を誤った判断に導くということだ。

 家を売り買いする際、感情が人を盲目にする場合があるということで、昨年の「The Wall Street Journal」の記事では住宅にまつわる心理を解説している。住宅の所有にまつわる感情を無視することは財政的に悪い判断を下すことに繋がり、それは当然ながら住み続ける限り影響を及ぼすものになるのだ。


The Wall Street Journal」より

■全体像が見えなくなる

 住宅選びにおいては、どうしても細かい特徴に目が向いてしまいがちである。もちろん広い庭や車庫は暮らしを豊かにしてくれるが、実際にそこに暮らした場合、どんな生活の変化が生じるのか詳細に検討することが求められる。

「今より良い家に引っ越せば、今より幸せな生活が待っていると人々は考えます。しかし実際に新居に移ってみると、全体的な幸福度にそれほどの変化はありません。引越しにはさまざまな条件の引き換えがあり、それぞれ打ち消しあっているからです」と2010年の研究で米バージニア大学のシゲヒロ・オオイシ教授は指摘している。

 もっともありがちな引き換えの関係は通勤時間が長くなることである。家族が快適に暮らすことまず第一に考えて選んだ住宅はそれなりの広さと引き換えに立地が郊外になる傾向がある。通勤時間の増加は少なからぬストレスを生じさせ、生活の全体的な幸福度を損なわせるものになるのだ。実際に2008年の研究で、長い通勤時間は主観的な幸福度を低下させていることが報告されている。

「友人たちと離れた場所に住むことは、あなたの幸福のためには良いアイディアではありません」とブリティッシュコロンビア大学のエリザベス・ダン教授は述べている。

 そして近隣住民のコミュニティも重要であることは言うまでもない。そしてこうしたソーシャルな要素は、実際に住んで生活してみるまでよくわからないから厄介である。

 エリザベス・ダン教授は別の研究で、寮生活を行なう大学生が部屋をどのように評価しているかを探っている。新入生は寮の部屋を外からわかる特徴、例えばよりキャンパスに近い立地、新しさなどの外見的魅力、部屋の広さ、ダイニングホールなどの共用施設の好ましさなどを第一に考えていることがわかったという。しかしその後、これらのことは充実した寮生活にとって取るに足らないことであり、ルームメイトや周囲とのソーシャルな関係が最も重要であることを徐々に理解してくるということだ。

「(住宅の)物理的な特徴を比較することはとても簡単なことですが、検討している物件の場所があなたのソーシャルな交流をどのように形成するのか、立ち止まってよく考えてみるべきです」(エリザベス・ダン教授)

 まさに木を見て森を見ていないということであり、住宅を見て住宅街を見ていないかどうか、よく検討することが求められているようだ。


Wikimedia」より

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2019年6月14日(金) 発売

DIME最新号の特別付録は「メンズ美的ビューティーボックス」!  特集は「2019年上半期ヒット商品大研究」「NEW渋谷の全貌」etc.

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 10401024号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。