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2017.08.01

レモンでおなじみポッカサッポロの次の一手は意外にも「大豆」

 食品メーカーの中には、特定の食材のイメージが強いところがある。その代表といってもいいのが、ポッカサッポロ フード&ビバレッジではないだろうか。同社といえば、『ポッカレモン』や『キレートレモン』というレモンを使った商品のイメージが強いため、レモンのイメージが強い。

 しかし今後は、同社にはレモンに加えて大豆のイメージもつくかもしれない。というのも、同社では今後、大豆・チルド事業を強化していくからである。同社と大豆の結び付きにピンと来ない方もいると思われるので、大豆・チルド事業に取り組むことになった経緯から話を始めよう。

■大豆・チルド事業への参入と強化

 同社が大豆・チルド事業に参入したのは2015年のこと。洋菓子メーカーのトーラク(神戸市)から豆乳飲料と豆乳ヨーグルトの営業権を譲り受けたことによる。

 大豆に注目したのは、大豆は加工用途が広いことに加え、タンパク質やイソフラボンといった健康素材としての力に可能性を感じたため。なかでも、新鮮なものを自分のために摂りいれていきたいというニーズが高まっていることから、豆乳や豆乳ヨーグルトといった大豆を使ったチルド食品に注目した。これまで常温流通食品を展開してきた同社にとって、これからさらに成長していくには、チルド温度帯食品の展開が不可欠だと判断したためである。

 同社はこのほど、大豆・チルド事業の強化を表明したが、これは同社が所属するサッポログロープの中長期計画「スピード150」と大きく関連がある。2026年に創立150周年を迎えるサッポログループは、「スピード150」で酒、食、飲という3つのドメインで「個性輝くブランドカンパニーになる」と宣言。食と飲という2つのドメインを担う同社は、それまでの既存事業に加えて、新たな柱として大豆・チルド事業を育てることが肝要だと判断した。

■大きな成長が見込める豆乳ヨーグルト市場

 以上のような経営判断を同社がした数字的根拠を示そう。まず、豆乳市場は500億円だと言われている。このうちの7割が、キッコーマンとマルサンアイの2社が占めている。豆乳に関しては2社が独占していることもあり、同社を含むその他の企業には厳しいものがある。

 しかし、同社が今後力を入れていきたいのは、豆乳ヨーグルトである。豆乳ヨーグルトの市場規模は30億円程度と豆乳に比べてはるかに小さいが、家庭用牛乳とヨーグルトの市場規模がほぼ肩を並べている状況から、同社は今後、豆乳ヨーグルトも豆乳並みの市場規模に成長するとみている。それに、豆乳ヨーグルト市場はトーラクが先駆者的存在であったことから、営業権を譲り受けた同社が現在、業界トップで、シェアは約7割にのぼる。

 同社はシェアトップの優位性を生かし、市場規模を大きくする効果的なマーケティング施策を推進していくことで、事業をさらに成長させることができると判断。まず、豆乳ヨーグルト市場を200億円規模まで拡大することを目指すという。そのためのロードマップとして、2017年にリニューアルを実施。認知度を高めるため、豆乳を乳酸発酵させたものであることを明確に伝えると同時に、コレステロールケアの重要性を訴求する。そして2018年以降は新商品を積極的に投入していき、市場を確立していく。

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