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ID、パスワードに代わる本人認証システム「FIDO」が世界標準になる日

2017.07.24

第3回 新システム『FIDO』は経済と生活を一変させる

3年後『ID・パスワード』がなくなるこれだけの理由

利便性の面でも、セキュリティの面でも、既に、限界に達している『ID・パスワード』。前回までの記事では、パスワードのシステムがいかに脆弱で、これに対し、全世界標準になろうとしている本人認証システム『FIDO』がいかに便利、かつセキュリティレベルが高いかを説明した。しかしFIDOの日本国内での普及を任されているDDSの三吉野健滋社長は「ログインが簡単になるだけでなく、IoTの分野でも想像を絶する革命が起き、将来的には鍵も財布も必要なくなる」と話す――。

■ようやく時代が指紋認証を求め始めた

三吉野氏が「本人認証を主事業に」と考えたのは1999年、あるフランス人と出会ったことがきっかけだったと言う。

「毎年行われる、最先端のITやエレクトロニクスの総合展示会『CEATEC(シーテック)』へ行った時、指紋認証のセンサーを出品しているフランソワ・マンゲー氏と出会ったのです。当時、指紋認証機器は存在こそしていましたが、非常に高価で、しかも大きかった。ところが彼の機器はコンパクトで、聞けば『100万個オーダーするなら100万ドル以下で販売できる』と言うのです。つまり、1つたったの1ドル以下。この時私は『携帯電話に搭載すれば爆発的に普及するのでは?』と考えました」

三吉野氏の夢は、いったん実現した。当時、NTTドコモで『i-mode』の事業に携わっていた夏野剛氏に計画を提案、FUJITSUの賛同を得て、2003年7月、日本国内で初めて指紋認証装置を搭載した携帯電話「F505i」の発売にこぎつけたのだ。

「ただ、時代が早すぎました(苦笑)。普及しなかった理由は明白。当時はまだ、携帯電話に高度なセキュリティは必要なかったのです。今でこそ、携帯電話でアプリや音楽やコンテンツを買うのは当たり前になっています。しかし当時の携帯電話はあくまで“通話するための装置”に過ぎなかったのです」

単なる電話であれば、個人情報は「連絡先」くらいしかない。また、セキュリティに関するニュースが世を賑わせることもなかった。三吉野氏によれば、当時、指紋認証関連企業は海外を含め100社ほど存在していたが、その後、95%は倒産していったという。

「その間、私は経営者の仲間に『三吉野は経営が下手だ』揶揄されながら(笑)、何とか他のビジネスを行ない、同時に官公庁や大企業に指紋認証システムを納め、食いつないできました。私には信念があったのです」

このシステムはログインを簡単にするだけではない、と考えた。現金やカードを持ち歩く必要がなくなり、財布も鍵も不要になるはずだ。

「これは、やり甲斐がありますよ。私が存在することで世の中が一気に変わる――。私は、そんな仕事に自分の人生の意味を見出したのです」

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