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2017.07.21

世界遺産・沖ノ島で藤原新也が命がけで撮影した「奇跡の一枚」


荒れる玄界灘で撮影された「奇跡の一枚」(『沖ノ島 神坐す「海の正倉院」』より)

左右2m60cm、天地1m50cm。眼前に飛び込んでくる巨大な写真がズシリと心に響いてくる。藤原新也が船上から撮影した沖ノ島。船首に激しく舞う波しぶきが、荒れる玄界灘をリアルにとらえ、島に聖性を与えた古代人の心情が胸に迫りくる。

 7月19日から日本橋髙島屋で開催される写真展「沖ノ島 神宿る海の正倉院」で会場入口に掲げられるこのカットは、関係者の間で「奇跡の1枚」と語り継がれているカットだ。

 藤原の沖ノ島での撮影に同行し、写真集『神の島 沖ノ島』『沖ノ島 神坐す「海の正倉院」』を編んだ担当編集者はこう語る。

「沖ノ島渡島の際には波が2.5mを超えると船が出ない決まりになっています。この時は、前日の時化の影響でぎりぎりの出航でした。うねりが強く、船は上下左右に激しく揺れていたのです」

 船酔いに陥った編集者は船内のトイレに籠ったが、身体が何度も壁に打ちつけられるほど船内は激しく揺れた。

 常人では立っていることもままならない揺れの中で、藤原新也は船の舳先に屹立し、カメラを構えていた。日常、自ら船を操り、海を縦横無尽に奔る藤原でなければできない芸当であった。

「この写真を見たときに、あれだけの揺れの中でどうやって撮影したのかと戦慄さえ覚えました。ひとつ間違えば藤原さんも荒れる玄界灘に投げ出されていたかもしれない。執念だとか命がけという言葉を超えた鬼気迫る作品です」


藤原新也(写真家・作家)

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