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潜入取材!ソニーの最高峰ヘッドホン『MDR-Z1R』を生んだ斬新な発想と熟練の技(2017.07.17)

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昨年秋に登場したソニーの最高峰ヘッドホン『MDR-Z1R』。10年の開発期間を要し、素材や機構も徹底して見直したこのモデルは、いったいどのようにして作られているのか? 工場への潜入取材を試みた!

◆新素材、新機構続々投入。異例の長期開発を経て登場

ソニー『MDR-Z1R』

ソニー『MDR-Z1R』
オープン価格(実勢価格約20万円)

密閉ダイナミック型、ドライバーユニットは70mmドーム型、新規格のバランス接続に対応し、バランス標準プラグを採用した。ハイレゾ音源対応。インピーダンス=64Ω、最大入力=2500mW。重さ=約385g(ケーブル含まず)。

 昨年秋に発売になり、高音質へのこだわりを満載したことで大きな話題になったヘッドホン『MDR-Z1R』。超低域から120kHzまでの超高域をクリアに再現するフラッグシップモデルだ。既成概念にとらわれない新しい構造や素材をふんだんに取り入れているだけでなく、装着の心地よさなど、ユーザービリティーにもこだわりがある。

 そんな斬新なヘッドホンはいったいどのようにして製造されているのだろうか?

 そこで九州は大分にあるソニーのヘッドホン工場へ潜入した。

『MDR-Z1R』には数多くの新機構が採用されている。例えば耳を覆うハウジングに通気を最適にコントロールし、空間共鳴を排除する音響レジスターもそのひとつ。この工場では、この精度を保つために、通気性をチェックする道具まで開発したという。

 その一方で、実は製造はほぼ手作り。しかもスタッフひとりで複数の工程を担当するため、高度で幅広い技能が求められる。実際に『Z1R』の製造を担当するスタッフは25年以上の経験は当たり前。斬新な発想と熟練の技のマッチングこそが『Z1R』のこだわりなのだ。

大分県日出町のソニー・太陽
大分県日出町のソニー・太陽が製造現場。同社のヘッドホンやマイク製造の拠点。

ハウジングは3層構造
ハウジングは3層構造。中央の音響レジスターにカナダ産の針葉樹を採用。通気をコントロールすることで空間共鳴を排除し、微小音まで再現。

『Z1R』の開発を担当
『Z1R』の開発を担当した尾崎雄三さん、川村麻子さん、潮見俊輔さん(写真右から)。音響レジスターに使用したカナダ産針葉樹やドライバーユニットのグリルに採用した独特の曲線パターンなど、「より良い音を再現するために既存の概念にとらわれずに設計した」(尾崎さん)と言う。開発期間は約10年。

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