
自販機大国ニッポン。ここ数年は、台数や売り上げが伸び悩むものの、先進性では世界の先を走る。キーワードは「シェア」だ。
JR東日本ウォータービジネスの「イノベーション自販機」は、専用アプリで商品を購入、画面のQRコードを自販機にかざして商品を受け取る。スマホでじっくり選べるので、時間のない通勤中に便利そうだ。Suicaなどの交通系電子マネーによる購入も可能だが、現金での購入には対応していないのも斬新。
「これまでの自販機のイメージにはない、驚きやワクワクを提供したいと開発を始めました」(JR東日本ウォータービジネス・飯島俊介さん)
アプリには、購入した商品を友人や家族にプレゼントする機能が備わる。コミュニケーションのきっかけになるし、部下などへの飲み物のプレゼントもスマートにできそうだ。
さらに、自販機もアプリとの連動で、新たなサービスを追加することが可能になってきた。飲み物を買う前にアプリをチェックしよう。
●スマホで購入できるから駅でもサッと!
自販機プレゼント【 acure × QRコード 】
JR東日本ウォータービジネスの「イノベーション自販機」は、専用アプリ「acure pass(アキュアパス)」で商品を購入(決済)し、QRコードを自販機にかざすことで商品を手に入れる。購入した商品は、QRコードをメールやLINEなどでシェアすることで、友人や家族へプレゼントが可能。東京駅、新宿駅、横浜駅など、首都圏の主要駅に約20台が設置される。機体は富士電機、サービス企画やデザインはデジタルアートプロジェクトで知られるチームラボの協力で開発された。