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進化したスバルの運転支援技術「アイサイト・ツーリングアシスト」への期待と課題

2017.06.29

 ただ、「アイサイト」も全能ではなく、数年前にver.3を搭載した『レヴォーグ』で雨天の東名高速を走行中にで車線を読み切れずに働かなかったことがあった。それから改良が進んでいるはずだから、確実性が向上していることだろう。

 開発のロードマップでは、2020年にはステレオカメラにレーダーとデジタルマップを追加することによって、車線変更を実現するようにするとも発表した。ウインカーを出した側の隣の車線に移動する運転支援デバイスは、現在、メルセデスベンツとBMW、テスラ各車がすでに実現している。

 2020年までには、それ以外のメーカーも実現してくるに違いない。スバルの計画はむしろ遅いくらいかもしれないが、実現時期の到達順などにとらわれるよりも、焦らず確実に目標を達成することを優先してもらいたい。開発陣に期待している。「アイサイト」はスバルの有力なセールスポイントのひとつになったが、スバルの課題はドライバーとのインターフェイスの早急な改善だろう。

「アイサイト・ツーリングアシスト」の作動状況は、メーターパネルに表示されてわかりやすいのだが、その他の作動状況や操作に統一性が全くなく、バラバラでわかりにくい。表示も、メーターパネルの他にカーナビモニター、その上に別のモニター画面があり、それぞれが連携していない。

「おっしゃる通りです。各部のデザイナーがバラバラに仕事をしていて、それを最後にまとめ切れていませんね」(第一技術本部車両研究実験第一部長兼スバル研究実験センター長兼車両研究実験第四部長の藤貫哲郎氏)

 意味として重複しているものがあったり、ギミックとしか呼びようのないものもあって、デザイナーが吟味を重ねた跡が伺えないのは商品性を大いに損ねていて、もったいない。「アイサイト」に限らず、スバル各車はそれぞれ“クルマという機械”としてはとても優れているのだが、インターフェイスやデザインなどの商品性が顧みられていないことが少なくない。

「走る、曲がる、止まる」に注ぎ込んでいる並々ならぬエネルギーの何割かで構わないから、「走る、曲がる、止まる」以外に割いてみたらどうだろうか?「アイサイト」のバージョンアップの仕上がりが期待を上回っていただけに、その分、課題もまたクリアに見えてしまった。

■関連情報
https://www.subaru.jp/eyesight_ta/

文/金子浩久

モータリングライター。1961年東京生まれ。新車試乗にモーターショー、クルマ紀行にと地球狭しと駆け巡っている。取材モットーは“説明よりも解釈を”。最新刊に『ユーラシア横断1万5000キロ』。

■連載/金子浩久のEクルマ、Aクルマ

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