
プレゼンや重要な会議、試験など、強くプレッシャーがかかると、きまってお腹が痛くなる…。お腹を下すこともあるかもしれない。そんなプレッシャーによって起こる腹痛や下痢などへの予防策を医師に聞いた。
■対策はトイレに行くしかない
もし、大事なことの直前・最中などに急な腹痛や下痢などがやってきたらどうすればいいのか。おおさわ胃腸肛門クリニックの院長 大沢 晃弘先生はこう教える。
「腹痛や下痢が起こってしまったら、対策などありません。トイレに行くしかありません。症状が発現しないように準備、予防、治療が大切です」
確かに対策はトイレに行くしかない。日頃からプレッシャーによってお腹の調子が悪くなる人は、事前準備をしっかり行っておくことが必要だ。
■プレッシャーによる腹痛・下痢の予防策
1.大事なことの前にトイレを済ませておく
「大事なことの前には、トイレを済ませておくことです。排便により症状が軽減しますので、便をお腹に貯めておかないことが予防になります」
2.食事内容を見直す
「食事内容の見直しも必要です。下痢しやすい食事などは、普段から控えるのが賢明です。しかし、普段は症状のない『過敏性腸症候群*』のためだけに、毎日の食生活をがらりと変えるのは、むずかしい場合があります。香辛料や冷たい飲み物、アルコール、乳製品などはなるべく控えるように心がけるだけでもいいでしょう」
*過敏性腸症候群…ストレスなどが原因で腹痛や不快感、便秘や下痢をくりかえす疾患