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AIが犯罪を解決する日は近い!?欧州で開発が進む捜査システム「VALCRI」とは

2017.06.24

VALCRIは、刑事司法の専門家、米テンプル大学のJerry Ratcliffe教授が知的指向の警察の未来として描く青写真に沿って進められるプロジェクトだ。 犯罪捜査機関の証拠収集プロセスを、犯罪分析の体系的、行動的評価と統合し、犯罪の阻止および捜査に役立てる。

しかし犯罪解決をAIに丸投げするものではない。「犯罪事件のデータだけでは判断には十分ではなく、VALCRIもその例に漏れない」とミドルセックス大学で開発に携わるIfan Shepherd氏は述べている。 「人間のアナリストが常に采配を振るう必要がある」

単にデータのやりとりに焦点を当てるのではなく、アナリストの思考と推論を奨励するシステムでなければならない。また機械学習により、さまざまな基準の重要度を調整するアナリストとのやりとりに基づいて、検索機能が改善されるように設計されている。


Esther Martin / Twitter

いわばVALCRIは名探偵シャーロック・ホームズを補佐する有能なアシスタント、ワトスン博士のような存在。

未解決の犯罪ファイルが机上に置かれて真っ先にやるべきことは、警察のデータベースで関連する可能性のある事件を検索し、関係者全員の詳細情報を収集することだ。 Kodagoda氏によれば「経験豊富なアナリストがこのような情報をすべて収集し、手動で簡単に消化可能な形にするには、73回もの個別検索を要する」のに対し、VALCRIならワンクリックでやってくれる。

側注や説明だらけの警察の報告書でも、VALCRIのアルゴリズムは何が書かれているかを基本レベルで理解することができる。ここでも機械学習が機能し、過去の犯罪プロファイリングや歴史的犯罪データに追加される新たなデータに対し、最適化と検索機能の改善が継続的に行われる。

また、情報の明確な視覚化もVALCRIの重要な機能の一つ。人は視覚情報を単語のみの情報の6万倍の速度で処理できる。そのため、VALCRIのインターフェイスでは、データをすばやく効果的に検索するのに役立つインタラクティブな視覚化表示が開発されている。


Esther Martin / Twitter

犯罪アナリストは、大型タッチスクリーンにグラフィカル表示された分析結果を見ながら意見交換できるようになっている。推論プロセスやその他の要素について、データやアルゴリズムと対話したり、直接操作したりしながら閲覧できる。さまざまな視点の提示と議論を促進するだけでなく、仮定に疑問を投げかけたり、代わりの推論戦略を作成したり、さらに調査が必要な分野を見つけ出すのに効果的だ。

さらに、あらゆる段階から結論に至ることも、時空間の再構成を用いて犯罪事象を再現することさえできる。情報の視覚化が捜査方法をはるかに具体的なものとする。

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