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なぜ人は肉汁たっぷりの料理を我慢できないのか?

2017.06.26

■ワーキングメモリと食欲コントロールの関係

 ボリュームたっぷりの高脂肪食品を我々は遺伝子レベルで好きだったということであれば、減量が難しいのも当然だということになるが、これに対抗して新しいダイエット法が編み出せるかもしれない研究が発表されている。

 英・ミドルセックス大学の研究チームが先日に食品業界向け学術誌「Appetite」で発表した研究は、ワーキングメモリと食欲コントロールの関連を探るものであった。

 ホームセンターの広い駐車場に車を停めたのであれば、せめて買い物を終えるくらいまではどこに停めたのかを覚えておかなければならない。こうしたワーキングメモリの働きは、日常生活に欠かせないものである。ワーキングメモリは3つのサブ要素から構成されていると考えられており、音声ループ記憶、視覚的空間記憶、中枢制御部の3つのシステムが想定されている。


Science Direct」より

 実験では117人の女子大生(平均年齢18.9歳、平均BMI値21.6)にワーキングメモリの3のサブ要素に関わるコンピュータ上の課題に挑んでもらい、各タスク後にいくつかのスナック菓子を味見するテストを行なった。スナック菓子にはふ菓子のような軽い食感のものから、チョコバーのようなずっしりとした食べ応えのあるものまでいくつかの種類があった。

 実験の結果、興味深いことがわかった。視覚的空間記憶の保持時間が長い人は、軽くて低カロリーのスナック菓子を選んでいる傾向が浮き彫りになったのだ。そして逆に視覚的空間記憶の保持時間が短い人は高カロリーのスナック菓子を好んで食べる傾向もわかり、実際に平均より太っている人が多かったという。したがって、ワーキングメモリの1要素であるこの視覚的空間記憶力が食欲のコントロールに関係しているのではないかと考えられるのである。

 つまり、視覚的空間記憶力を向上させるトレーニングを積むことで減量が成功する可能性があるのだ。まさに“脳トレダイエット”である。ワーキングメモリを鍛えるための“脳トレ”アプリはいろんなところから入手できるが、効果は保証できないもののダイエット目的で試してみてもいいのかもしれない。

文/仲田しんじ

フリーライター。海外ニュースからゲーム情報、アダルトネタまで守備範囲は広い。つい放置しがちなツイッターは @nakata66shinji

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