■それでは今後のSurfaceシリーズはどう考えていますか? 以前から噂がある『Surface Phone』に関しても気になるのですが。
「まずSurfaceの基本的な考え方は人がデバイスを使うのを見て得たインスピレーションを元にしています。例えば初代Surfaceはタブレットがラップトップにもなればいいのにという人々のニーズにテクノロジーが追いついてきたからこそ生まれたデザインでした。それをきっかけでさらにその先にパフォーマンスを求める人へ向け『Surface Book』が生まれました。次に作った『Surface Studio』はクリエイティブな人が創作のすべてをこの一つのデバイスで行えることをテーマとしました。『Surface Laptop』は伝統的でクラシックな構造をもっとエレガントに美しく作るという狙いです。私たちはたくさんのデバイスを作りたいという発想でなく、意義のあるプロダクトを作って行きたいと思っています。残念ながら開発中のプロダクトに関しては言えませんが、これは次の製品を考えるうえでヒントになるはずです。我々にとって、Surfaceはもはやレファレンスモデルではありません。ひとつの重要なビジネスです。パートナーともインスピレーションを与え合いながら高め合っていきたいと思います」
Surfaceが今後どんな“トキメキ”を与えてくれるのか、プロダクトメーカーとしてのマイクロソフトにも今後注目していきたい。
取材・文・撮影/石崎寛明(編集部)