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2017.06.21

人生の成功も失敗も住む場所次第!?じっくり考えたい引越先の住環境

■住環境は子どもに大きな影響を及ぼす

 そして生活エリアの環境は、我々大人よりもむしろ子どもにとって大きな影響を及ぼすことに理解が求められている。これは自身の子ども時代を振りかえってみれば納得がいく話ではないだろうか。多くの子どもにとって自宅周辺が“全世界”なのである。

 スウェーデンのルンド大学、アメリカのスタンフォード・メディカル・センター、バージニア・コモンウェルス大学の合同研究チームが、54万2195人の子どもを対象に11年間にも及ぶ追跡調査を行い、児童期と思春期の精神疾患において、家族と近隣の人々の影響がどれほどあるのかについての研究が行なわれた。

 調査対象の子どもたちのうち、2万6000人の子どもに精神疾患の徴候がみられたという。そのうち26%は家族によって引き起こされたもので、5%は隣人が原因になっていたということだ。

人生の成功も失敗も住む場所次第!? あらためて考慮したい引越し先の住環境
Medical Daily」より

 隣人との対人関係リスクは隣人阻害(Neighborhood deprivation)と呼ばれ、この隣人阻害に子どもが晒されると、例えばADHD(注意欠陥多動性障害)などの外在化障害(externalizing disorders)を発症するリスクが2倍になるといわれている。また2013年に米ニュージャージー州プリンストンの「Robert Wood Johnson Foundation」が発表した研究によれば、隣人阻害は各種の精神疾患ばかりでなく、2型糖尿病の発症リスクも高めているということだ。もちろん子どもに対して最も強い影響力を持っているのは親をはじめとする家族だが、子どもと地域の隣人たちとの関係も決して軽視できないもののようだ。

人生の成功も失敗も住む場所次第!? あらためて考慮したい引越し先の住環境
BBC」より

 そして昨年に発表された米・デューク大学の研究では、高所得者層と低所得者層が混在して住んでいるエリアの危険性が指摘されている。混在地域に住む低所得者層側の家族の子どもたちは、反社会性を強め非行に走るリスクが高くなるということである。多感な時期の子どもたちにしてみれば、他の家族の“経済格差”を目の当たりにすることで悲観的になり、その反動が反社会的な行動へと駆り立てていると考えられる。

 人事異動や転勤、転職、あるいは結婚などプライベートな事情で住む場所を変える予定の向きも少なくないだろうが、もし場所を選べるのであればこのような話を少し参考にしてもよいかもしれない。

文/仲田しんじ

フリーライター。海外ニュースからゲーム情報、アダルトネタまで守備範囲は広い。つい放置しがちなツイッターは @nakata66shinji

※記事内のデータ等については取材時のものです。

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