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人生の成功も失敗も住む場所次第!?じっくり考えたい引越先の住環境

2017.06.21

■住環境が学業に影響を及ぼしている

“隣人”は必ずしもネガティブな影響だけを及ぼしているわけではないようだ。隣人に恵まれることで、人生を成功に向かわせることができるという可能性が最新の研究によって指摘されている。

 米・ペンシルベニア大学の研究チームは、フィラデルフィアの生活支援機関「ACHIEVEability」が主催する優良賃貸住宅プログラムの参加者84人の生活のデータ2年間分を分析した。このプログラムは、貧しい家庭に育ちじゅうぶんな教育を受ける機会のなかった人に住居を貸し与え2年間大学に通わせるという住宅・教育支援である。希望してプログラムを受けた84人の大半は、若年社会人とシングルマザーであったという。

 ポイントとなるのは与えられた住居一帯の環境である。プログラム参加者に与えられた住居は、低所得者層が住んでいる西フィラデルフィアの街にあった。この街の特徴は、30ある区画によって犯罪発生率、貧困率、教育レベルにわりと大きくなばらつきがある点である。深刻な貧困が親から子へと代々続いている場所もあれば、ある程度の社会的成功を収めた住民がすぐに転居してしまうため居住者の入れ替わりが多い区画もあるのだ。

人生の成功も失敗も住む場所次第!? あらためて考慮したい引越し先の住環境
The Atlantic」より

 プログラム参加者84人はリスト順にこの地域で部屋を貸し与えられた。あくまでも登録順に割り振られるので、参加者が部屋を選ぶことはできない。つまりどの区画に住むことになるのかは運次第ということだ。

 そして2年間、参加者は働きながら大学に通った(挫折者も出た)のだが、居住した区画によって大学の成績に違いが出てきたということだ。やはりというべきなのか、貧困が深刻な区画に住んでいた者は中退したり、単位の取りこぼしが多い結果になったのだ。

 貧困率15%の区画に住んでいた者は平均27単位を取得し、貧困率45%の区画で暮らしていた参加者は平均18しか単位を取れなかったという。一方、住民の12%が大卒(この地域では高い大卒率)の区画に住んでいた参加者に比べ、住民の大卒率が5%の区画の者は、取得単位が平均5単位少なくなったということだ。つまり好影響であれ、悪影響であれ、住んでいる環境が学業に影響を及ぼしていることが指摘されることになったのだ。

 行政側にしてみれば、逆に今までいないタイプの住民を呼び込むことでその地域を変えられる可能性もあることになる。居住地域と学力の関係は個人差も大きいためはっきりと結論づけることはできないと思うが、データとしていろいろな傾向がわかりつつあるということだろう。

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