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2017.06.21

人生の成功も失敗も住む場所次第!?じっくり考えたい引越先の住環境

人生の成功も失敗も住む場所次第!? あらためて考慮したい引越し先の住環境

 隣の芝生は青い——。隣人の恵まれている側面がとりわけ気になってしまうという喩えだが、やはり住む場所の選定にあたっては、慎重に考えるべき点がいくつかありそうだ。うっかり(!?)裕福な家族の隣に住むと浪費しがちになるという研究が報告されている。

■富裕層居住区に引っ越すと浪費家になる?

 2014年にサンフランシスコ州立大学の研究チームが学術誌「Journal of Consumer Culture」で発表した論文は、住環境の社会経済的ステイタスと物欲の関係についての初めての研究となった。わかりやすく言えば、富裕層が多いエリアに住むことと消費行動の関係である。この場合、シーンとした閑静な高級住宅街ではなく、周囲の人々の暮らしぶりが垣間見えるような、アメリカ映画に登場してくるような庭付き戸建ての家が建ち並ぶ富裕層居住エリアというイメージだろうか。

人生の成功も失敗も住む場所次第!? あらためて考慮したい引越し先の住環境
サンフランシスコ州立大学」より

 結論を先に言ってしまえば、新しく富裕層居住区に引っ越してきた者は、消費欲求が高まり出費が増える傾向にあるのだ。やはり周囲の“豪勢な暮らしぶり”を実際に目にすると、物質的欲望に火が点けられてしまうようだ。そして特に年齢が若く、近隣よりも裕福でないことを実感している者にこの傾向が顕著にあらわれるという。

 研究チームの1人、サンフランシスコ州立大学の心理学者、ライアン・ハウエル教授によれば、富裕層の“仲間入り”をした者を消費に駆り立てているのは、相対的剥奪(relative deprivation)という心のメカニズムによるものであるという。

 相対的剥奪とは、他人と自分を比較して不満や欠乏の気持ちを抱き、何らかの手段でそれを埋め合わせることに躍起になる心の働きである。したがって金銭によってそれが解決できそうな場合、当然ながら出費がかさむことになる。

 研究では各地の住宅街の構成員の収入を調べると共に、その地域の金融機関の数や貧困率などの各種データから、それぞれ住民の消費行動を分析した。すると特に高級住宅街において、周囲よりも収入の低い者に高い物質的欲望と活発な消費行動が認められ、結果として貯蓄が少ない傾向が浮き彫りになったのだ。

 皮肉なのはこの相対的剥奪感を抱く“新参者”の目に映る隣人たちの“豪勢な暮らしぶり”は多くの場合誇張されて見えていて、実際のところエリア内の本当の富裕層はそれほど物質的欲望を満たす出費はしていないのだ。とすれば、この“新参者”の面々はまさに消費社会に踊らされているということになる。引越しや転居、不動産購入などを考えている向きには、少し頭に入れておいてもよさそうな話題だろう。

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