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2017.06.17

「磨いている」と「磨けている」は全然違う!歯科医に聞く歯周病の怖い話

---とはいえ、正しく磨けているか、自分ではなかなかわかりにくいのでは?

下田さん そのためには3か月に一度は、歯医者さんでの診断をおすすめします。磨き方のアドバイスに加え、歯垢や歯石を落とすことで歯もツルツルになりますから、その感触を覚えてもらい、常にその状態をキープするように心がけていただきたいですね。自分の歯が最もきれいな状態を把握することが、重要だと思います。

---この状態になったら歯周病の疑いがある、という症状はありますか。

下田さん 患者さんには、まず歯磨きをした際の出血の有無や頻度を確認します。そして歯ぐきの腫れですね。歯ぐきの腫れは、すなわち初期症状の歯肉炎である可能性が高いのですが、腫れに伴う痛みと出血で、そこを避けて磨いてしまう方も多い。すると、さらに歯垢が溜まって症状が進行するという悪循環になってしまいます。

症状が進行すれば、今度は歯を支える土台部分の骨が溶けてきます。土台が溶ければ、その上にある歯ぐきも〝地盤沈下〟しますので、歯と歯の間に隙間ができたり、まるで歯が伸びたように、長く見えるようになります。

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---そうなると、かなり危険な状態……。

下田さん 「隙間ができた」レベルであれば、そこで進行を止めることもできますが、さらに進んで歯がグラグラするようになれば、もう末期ですね。歯周病がこわいのは、そんな末期に至るまで、むし歯と違ってほぼ痛みなどの自覚症状がなく進行することです。さらにむし歯も最終的には抜歯する時もありますが、たいていの場合は1本で済みます。しかも歯周病は1本だけ歯周病ということは、まずあり得ません。下の前歯など、一気に失う危険性も高く、その意味では、虫歯より、はるかに怖いと言えます。

---しかも歯周病は感染すると聞いています。

下田さん はい。歯周病はだ液を通じて感染する感染症でもあります。ですからキスや食器などを通じて、パートナーや親子で感染する可能性が指摘されています。

また糖尿病や認知症、心臓血管疾患などの全身疾患との関連も指摘されています。たとえば糖尿病では「糖尿病になると歯周病が悪化しやすい。きちんとした歯周病の治療をすると、糖尿病の症状も改善しやすくなる」と言われています。

さらに歯の根元部分には歯膜根という組織があり、これを通じて脳に「噛んでますよ」という信号が送られます。これを受けて脳の血流が増加したり、活性化されるのですが、歯がなければ、その信号を送ることができなくなってしまいます。

ですから歯周病は単に〝歯が抜ける病気〟ではなく、全身の健康に影響を与える生活習慣病と考えてください。そして予防には、定期的な歯科検診と、毎日のきちんとしたブラッシングによる歯周ポケットのケアが何よりも重要だと言えるでしょう。

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「3か月に一度は、歯医者さんで診断を受けてください」

撮影/田口陽介

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