人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース
2017.06.15

わかっちゃいるけどやめられない〝浪費行動〟の科学

 高級ブランド品の数々がもしこの世からなくなっても、人々の健康で文化的な生活に支障をきたすことはないだろう。しかしそれでも高級ブランド品は存在し、人々のニーズも確実にある。そして最近の研究では、ブランド品が良く売れる地域には、ある特色があることが指摘されている。

■経済格差がある州ほど高級ブランド品が売れる

 ブランド品を買い求めて身につける行為には、さまざまな理由があるだろう。具体的にどうであれ、かいつまんで言えば自分および他者へメッセージを発信する行為である。そしてあたかも生活必需品であるかのように、ブランド品へのニーズが高い地域があるという。いったいどういう地域なのか。

 Googleの研究者であるウカシュ・ワラセク氏とゴードン・ブラウン氏が2015年に心理学系学術誌「Psychological Science」で発表した研究は、Googleの検索サービスのひとつである「Google Correlate」を使って、所得格差と関係のある検索ワードの検索結果を分析し、アメリカ国内の各地域の社会経済的な特色を探っている。


Forbes」より

 研究によれば、所得格差の激しい地域で高級ブランド品が売れていることがわかった。イメージ的には富裕層がブランド品や贅沢品を多く買っているように思われがちだが、実はそうではなく、低収入層と中流層が多くブランド品を買っているというから意外に思えるかもしれない。

 経済格差が激しい地域ほど、富裕層が目立つと共に低所得者層も目立つことになる。そこでこうした地域の一部の低所得者は、見た目で貧しさを体現しないように、無理をしてでもブランド品(主に衣服、装飾品)を購入して身につける傾向があるということだ。

 そして中流層のほうはと言えば、すぐ近くに住んでいる低所得者層と同一視されたくないという理由から、ブランド品を買って着用するということである。したがって経済格差が激しい地域では、まるで生活必需品であるかのようにブランド品が良く売れるのだ。そしてイメージに反し、富裕層が特に多くブランド品を買っているわけではないのである。

 経済格差が激しい環境の中で、むしろ低所得者という弱者の側ほうがブランド品などへの出費がかさんでいるとすればますます金銭的に逼迫してくるだろう。そしてこうした実情が破産や犯罪に結びつく可能性も無視できない。貧困状態から自力で脱出して成功できる“アメリカンドリーム”がまだまだ実現可能であることを願うばかりだが……。

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2018年11月16日(金) 発売

DIME最新号の特別付録は「ゴルゴ13」のオリジナル万年筆!大特集は「2018年ベストヒットランキング」

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ