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2017.06.13

日常生活で出くわす身近な「偶然の一致」あるある

 

“ストーカー”による痛ましく物騒な事件が世を騒がせているが、決してそのようなケースに当てはまらないにしても、多少知っているくらいの知人に街中で続けざまに出くわしたことはないだろうか。同性同士であればあまり気にもならないだろうが、これが異性だった場合は“天の思し召し”と感じるケースもあるだろうし、逆に場合によっては“ストーカー”行為を疑うことがあるかもしれない。だがひとまずご安心あれ。最新の研究ではそれらはやはり単なる偶然であると結論づけている。

■単なる偶然を“必然”と思いやすい人々がいる

 最近の社会面を賑わせているストーカーにまつわる事件だが、多くの場合被害者は身の危険をハッキリと感じており事件の前に周囲や警察に相談しているということだ。極めて特殊なケースを除いて、被害者が気づかないストーカーというのはほとんどないのではないかとも考えられる。

 しかしそれでも、この“偶然の出会い”は誰かが仕組んでいるのではないかと考えてしまう疑い深い人々もいるようだ。単なる偶然を“必然”と考えてしまうのは、その人の持つ性質なのか、それともその具体的な“偶然”が仕組まれたもののように受け取られやすいものだったからなのか、この問題についての理解を深めるためにスイスのフリブール大学とフランスのパリ大学の合同研究チームが実験を行なっている。

 実験は大学生とオンラインで参加した成人の計400人以上が参加して行なわれた。それぞれの参加者は、物事には何事にも裏があると考えがちな「陰謀論者」傾向を測るテストが行なわれた後、アルファベットの“O”と“X”を組み合わせた12文字の文字列を見せられた。例えば「XOOXOXOOOOXX」のような文字列である。

 40通りの異なる文字列を見せられるにあたり、事件参加者は、これらの文字列はある規則性を持って並べられたものと、まったくランダムな方法で作られたものの2種類があると告げられたのである。しかし実際のところはこの40の文字列はまったくの任意の組み合わせでできたものだ。

偶然はあくまでも偶然なのか!? 「ありえない!」と思う身近な“偶然の一致”トップ5!
Association for Psychological Science」より

 実験参加者はそれぞれ1組の文字列を見た後に、完全にランダムな文字列であるという評価である“1”から、完全に規則性のある文字列であるという評価の“6”まで、6段階評価ですべての文字列を評価した。

 実験の結果はある意味で予想通りのものになった。テストによって判明した「陰謀論者」度の高い人物は、見せられた文字列に規則性があると感じる傾向が高いことが浮き彫りになったのだ。つまり、単なる偶然を、仕組まれた“必然”と感じるのかどうかは、その人の持つ性質次第であるということだ。

「いわゆる“陰謀論”は現在、大きな事件や出来事があった際にすぐに世の中に広まっていきます。この陰謀論が政治的判断や投票行動、科学への信頼といった健全な判断を揺るがすものであり、そこには過激派や暴力行為に繋がるものさえあります。我々の研究はこのような陰謀論の心理学的、社会的メカニズムを解明することにあります」と研究を主導したセバスチャン・ディェクェツ氏は語る。

 偶然はあくまでも偶然であって、そこにどのような意味を見出すかはもちろん個々人の自由ではあるが、現実はやはりそれほどロマンティックではなかったといえるのかもしれない。

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