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2017.06.12

「同情とは生き延びるための機会を与えること」8億円企業を築いた盲目のインド人男性

同情とは生き延びるための機会を与えること。8億円企業を創り上げたある盲目のインド人男性の話
(C)Sciencenet

舞台はインド、主役はSrikanth Bollaさんという23歳の男性だ。

産まれるやいなや、盲目であることを理由に手放すことを勧められた両親は、決して貸す耳を持たなかった。両親はわが子を育て上げることを決意し、技能や教育を手に入れる機会は惜しげもなく提供し、23年後、Srikanth Bollaさんは約8億円の市場価値があると言われる企業のCEOとなっていた。

しかし、その道のりは決して平坦ではなかった。

■度重なる拒絶

Srikanth Bollaさんが現在彼の立つ場所にたどり着くまでには、生まれた瞬間の医師の勧めに始まり、数多くの拒絶をくぐり抜けなくてはいけなかった。拒絶の理由は彼が盲目だからというだけではなく、貧しい家庭の出身だから。貧しい家庭の子供で、視覚障がいを伴っている、この状況がもたらす社会生活の困難さは想像に難くない。

「地元の村の小さな学校では、同級生と共に遊ぶことも断られ、じっとベンチに座っていなくてはならないこともありました」

最も大きな拒絶のひとつは、入学先の大学を決める際のこと。

Srikanth Bollaさんのために必要な教材を全て音声化し、テストでは98%の好成績を収めた。2009年、誰もが順調な入学を決めたと思った矢先、第一志望のインド工科大学(IIT)から受け取った答えは「NO」。彼が盲目であるということが理由だった。

その後、彼は世界最高峰の私立工科大学マサチューセッツ工科大学(MIT)への入学を無事許可された。同校にとって、海外から盲目の学生を受け入れる初の事例だった。

Srikanth Bollaさんはこう語る「“あなたは目が見えない、だから競争率の高い試験は受けることは許可できない”僕はそんな手紙を受け取りました。もしもIITが僕のことを欲しくないなら、僕もIITが欲しくなかった」

■同情とは、生き方を示し、生き延びるための機会を与えること

卒業後、母国インドに帰ったSrikanth Bolla さんは、彼の会社Bollant Industriesを設立する。

今では国内に4つの製造工場を持つ同社は、環境に配慮した製品を生み出している。例えば、ヤシの落ち葉を加工して作った食器類は、木を切り倒すことなく木からの恵みを受けられることを語っている。

ダンボール、包装紙、パーティー用品など、ビジネスや私生活の幅広い場面で活躍する製品を、自然を傷つけることのない方法で製造している。

Bollant Industriesの最も着目すべき点は、150人の社員が何らかの身体的(精神的)障がいを伴っているということ。従業員の数は450人に上る。

Srikanth Bollaさんは我々に語りかける。

「同情とは、路上で物乞いをする人にコインを投げることではありません」
「同情とは、彼らに生き方を示し、生き延びるための機会を与えることなのです」

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