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「満足度調査」は信用できるのか?格安スマホの賢い選び方

2017.05.24

■MVNOのスタンスを見極める

房野氏:石川さんは、以前からキャリアの安定経営という面にも注目されていて、2年契約があるから長期投資ができるという話をされています。MVNOを3か月や6か月で解約できる状況は、安定経営という面からみると矛盾しますよね。

石川氏:格好つけなければいいんですよ。安定経営的には、できればユーザーを長く縛った方がいいので、「キャリアのビジネスモデルは優れているので、ウチは縛りが許せないなんて言わない」という姿勢のMVNOもいるわけじゃないですか。そういうところは許せます。

石野氏:縛ることで安定するからこそのメリットを提供しますと、正直にいえばいい。

法林氏:MNOとMVNOの安定経営の背景は全然違う。MNOは、技術開発も含め、基地局を建てたりする設備投資にものすごくお金がかかる。安定経営のために複数年契約してもらって、その分、基本使用料を安くする、ということで理解できるんだけど、MVNOは、たかが知れているといったら怒られるけれど、設備投資にかかる金額がMNOとは桁が違う。それを棚に上げて、ウチは縛りませんといいながら実質的に縛るのは本末転倒。そういうMVNOは信用できない。

石川氏:本来、MVNOは身軽な経営をしなきゃいけないんだけど、ショップをいっぱい作ると重荷になってくるので、安定経営のためには縛っていかなきゃ、という感じ。

法林氏:今は模索の時期ですよね。MVNOとして、ショップまでやればいいのか、24時間の電話サポートがいいのか、端末は全部セットがいいのか、割引も付けるのか、みたいな。MNOのモデルをどこまで取り込んでいくべきなのか、今は手探りの時期。どこまで踏み込んだらお客さんが許してくれるか、MVNOは余計なことをいわずに探ればいいんだけど、社長がしゃべってしまうところがある。

石川氏:MNOからMVNOに転職して行っている人もいっぱいいるんだから、もっとノウハウが伝わっている気がするんだけど、あまりに無茶するMVNOが多いと思う。U-NEXTは端末で赤字を出したでしょう。

石野氏:U-mobileのサイトを見ると「HTC Desire 626」がまだ売られているんですよ。ここ1年くらい端末が更新されていない。もう端末はヤマダ電機に任せたいという感じ。

HTC Desire 626

石川氏:みんな失敗が分かってきた。遅いくらい。

法林氏:MVNOのスタンスが明確に見えてきている。例えばIIJもそれなりに端末をそろえているけれど、赤字を出したとか売り切れたという話は出なくて、ある程度コントロールできている。とある社長は「端末をお安く売っている会社があるけれど、ウチにMNPして移ってくる方も多いんですよ」とニッコリ笑って言っていた。安売りをすると、安売りをしたなりのお客さんが付いてきて、それが良くない方向に作用することはよくある。MVNOはさじ加減が難しい時期ですよね。

石川氏:シネックスインフォテックといった会社が、端末をいろんなMVNOに卸していたりするし、端末保障サービスの会社もいくつかある。以前、BIGLOBEが怪しいiPhoneを扱ったときも、どうやら中古端末を扱っている会社が仲介していて、いろんなMVNOに声をかけていた。

石野氏:「ウチにも来ました」みたいな話があった。

石川氏:端末や保障サービスを扱っている会社は、表に見えているMVNOとは別にいる。結構、複雑に動いたりしているし、ここと組んで得した、失敗したということが起きていると思う。

法林氏:日本のケータイはクローズドだったのでほとんど扱われなかったけれど、アジアには昔から中古端末市場があるし、iPhoneについては、中古iPhoneを買い取ってファクトリーアンロック、つまりSIMロックを解除して、新興市場に売る業者がいる。ガラスが割れているようなものも直して、整備済み品として流す。でも、Appleの整備済み品ではない。

石野氏:それを並行輸入しようとしたMVNOもいた。

法林氏:BIGLOBEが扱おうとしたiPhoneは、おそらくそういうiPhoneでしょう。日本で売っているものとは違う可能性があるといういい方をしたのは、そういう理由。

石野氏:偽物ではないんですけどね。

法林氏:でも、日本で出回っているものとは型番が違う。だから対応バンドが違う可能性もあるということだった。

石川氏:海外だと、中古でもiPhoneが欲しいという人がいて、そういう市場があるんだけど、日本は普通に買えるので。

法林氏:孫さんの言葉じゃないけれど、日本は「世界で一番iPhoneが安い国」になっちゃった。キャリアが割引しているからなんだけど。

石野氏:iPhone SEの32GBと128GBが出て、用済みになっている感じがします。

房野氏:キャリアで売れ残った端末も、世界各地に出回っているのでしょうか。

石野氏:投げ売りしたり。

法林氏:最後に秋葉原で売られたり。

石野氏:初代の「VAIO Phone」とか、秋葉原でよく見ましたよ。

石川氏:シネックスインフォテックのような会社と組むと、シネックスが在庫を持って、MVNOは在庫を持たないんじゃないかな。楽天モバイルは自社で在庫を持っているかもしれないけど。

石野氏:LINEモバイルに聞いたときは、持たないでやるという話でしたね。

房野氏:メーカーはどうやって売るんですか?

石川氏:シネックスのような問屋に売って、それがMVNOに流れる。

石野氏:採用を決めるのはMVNOなので、メーカーはMVNOに営業に行きます。

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