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2017.05.24

「満足度調査」は信用できるのか?格安スマホの賢い選び方

■連載/法林岳之・石川 温・石野純也・房野麻子のスマホ会議 「満足度調査」は信用できるのか?格安スマホの賢い選び方

 スマートフォン業界の最前線で取材する4人による、業界の裏側までわかる「スマホトーク」。今回は、格安スマホの満足度調査レポートを基に、正しい選び方について話し合います。

満足度調査って信用できるの?格安スマホはどう選ぶべきなのか?

■満足度調査に振り回されてはいけない

房野氏:3月下旬に、MMD研究所とMM総研から格安スマホ(MVNO)の満足度調査が出ました。総合満足度1位が、MMD研究所ではmineo、MM総研ではBIGLOBE SIMでした。みなさんの意見をお聞かせください。

房野氏
房野氏

石野氏:どちらの調査でもmineoの満足度が高いですが、これはファンを育成しているmineoの戦略があるからでは。通信がいいとか、サポートがいいということではない気がしていて、ユーザーの口コミにつなげようとするmineoの戦略が見えると思います。

mineo

石野氏
石野氏

石川氏:調査しているユーザーとmineoがつかんでいるユーザーが近い気がする。家電量販店で格安スマホを買った人を対象に調査したら、また違う結果になるだろうし、公平な調査はなかなか難しい気がします。

石川氏
石川氏

石野氏:MM総研の満足度1位がBIGLOBEなのは、なんかこう、地味な印象だなと。

法林氏:MVNOの満足度調査は、携帯電話全体の満足度調査と違うものがある。今はMVNOの転換期で、最初に飛びつく人、石野君がいうところの"MVNOおじさん"が一巡して、普通の人も少しずつ買い始めている。LINEモバイルやワイモバイルの会見でもいわれたけれど、格安スマホをメイン端末にしようとする人が増えている状況を考えると、満足度調査って結構、難しいところがある。

 あと、マーケットが小さいので、調査しても偏りが出やすい。BIGLOBEが1位というのも、使っている僕からすると疑問。主要なMVNOごとに自分なりのイメージを持っているけれど、調査に振り回されない方がいいと感じます。今回のMVNOの調査に関してはないと思うけれど、かつて速度調査では、だいぶ色々盛った話もあったので。

法林氏
法林氏

石川氏:自分は日経の企画でMVNO各社に点数を付けたんですけど、結構難しいと思っているんです。例えばMMD研究所の調査では「料金プランの豊富さ」でDMM mobileが1位とありますが、料金プランが豊富なことが本当にいいかといったら別の話。Y!mobileのように3つから選ぶしかない方が分かりやすいし、それでいいじゃんという考えもある。

法林氏:イオンモバイルの場合は顕著だよね、最初はプランが1つしかなかったけれど、広げた途端、ユーザーは迷うようになってしまった。

石川氏:3つくらいが調度良くて、真ん中を選んでおけば問題ない。初心者であれば一番下のプランを選んでもいい。昔のiPhoneの容量じゃないけれど、3つから選んでもらうという方が、むしろいいんじゃないかと思ったりする。シンプルであることと料金プランが豊富であることは両立しないと思う。

 速度調査については、3月にMVNO委員会が開催した「モバイルフォーラム2017」というイベントに登壇した際、日経の速度調査の話をしたんです。昼間の時間帯を含めずっと6Mbps出続けたのに、動画を見ようとしたら一切データが流れないMVNOがあった。業界の今後のためにも、こういうことは改めるべきだと指摘したら、後で2つのMVNOの担当者が自分のところにきて「耳の痛い話でした」と。1社のことだけ言ったつもりだったのに、自覚しているMVNOが2社いた(笑) こういう調査で、そういった会社をあぶり出してもいいのかなと思いました。

石野氏:スピードテストアプリで調べると速いけれど、オンラインストレージにつなごうと思うとデータが流れないこともある。通信の最適化と称して制限をかけているところがあるんです。

法林氏:基本的に、速度は借りた帯域で自動的に決まる。借り賃が同じで同じ人数を収容したら、理論的に平均値を取れば同じスピードのはず。どこかだけ安くて速いということはありえない。速度調査も含めて、ちょっといびつな感じがします。

 MVNOは今、まさに次のターンに入っていて、最低条件を満たせないMVNOがそろそろ出てくる。動画が流れないとかOneDriveにつながらないとか、総務省的にいいのかという問題があるけれど、現段階では指摘されない。MVNOは安いから行きましょうという話になっている。ライトユーザーはそれでいいかもしれないけれど、ある程度のレベルになるとMVNOでは満足できないことになるだろうね。

房野氏:トラブルやクレームになることもあるでしょうか。

法林氏:あると思いますよ。

石川氏:大手キャリアと同じレベルを求めてはいけない、ということを認識する必要があると思います。大手キャリアと同じ通信速度、サポート、サービスで料金が3分の1ということはありえない。安いなりに我慢しなきゃいけないことがあると、分かった上で格安スマホを使うのはいいと思います。使って、全然ダメだとなったとき、MVNOに文句をいいたいのは分かるけれど、だったら大手キャリアに戻った方がストレスなく使えるよ、ということだと思います。

石野氏:MVNOは最低利用期間が1年くらいで、短いと6カ月のところもある。データ専用SIMの場合は最低利用期間がなかったりするので、どんどん乗り換えちゃえばいいんですよ。

石川氏:そうそう。本当はMVNOを乗り換えて使うのが快適なんだけど、端末を一緒に購入して3年契約だとかいっているMVNOが出てきているのが、ちょっと解せない。

法林氏:本来、MNOがやっている2年間の端末分割払いで月々の割引が2年間という"縛り"が嫌でMVNOに行ったはずなのに、なぜMVNOでも縛られなきゃいけないんだと。

石川氏:縛りが許せないといっていたMVNOが、そういうことをするのが許せない。格好つけたことを言っていた割に、やっていることがMNOと一緒。

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